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page.14 ねぇ...



リビングへ降りると食事が始まっていた


「おはようございます、メロ」
「ニア...おはよう...」


何食わぬ顔で朝食を食べているニア

パズルを崩したのは
僕だって気づいていないのかな?


「駄目ですよメロ」
「え?」
「僕の玩具を勝手に触るなんて」
「なっ...」
「もうやめて下さいね」



こいつ...!
最初から全部知っていた...?



「あんな場所に隠したんじゃ、自分が犯人だと言っているようなものだよ?メロ」
「ニア...」

ニアのこの観察力と洞察力...

誰かにそっくりだ


近くにいる筈なのに
誰の事だか思い出せない


いや..違う....


僕は認めたくないだけ...?


ニアとLが親子かもしれない
なんて...


有り得ないだろ?
だってLは
僕と10歳くらいしか違わない

この年で子供なんているわけない


馬鹿げた話だ

僕はここで考えるのをやめた



「ねぇワタリ、そういえばLは?」
「資料室です」
「ありがとう」
「メロ!朝食がまだ...」
「後で食べるよ!」


僕は資料室まで駆けて行った


資料室と言っても殆どLの部屋みたいなもので
一台のパソコンと
膨大な捜査資料が置いてある部屋だった


....コンコン


「はい?」
「メロだよ!」
「どうぞ?」


資料室に入ると中は真っ暗で
パソコンの明かりだけが灯っていた


「どうしました?メロ」
「えへへ。Lの顔が見たくて」
「甘えん坊ですね...メロは..」


Lは頭を撫でてくれた

僕はLの手が好きだった

この手で何人の犯人を逮捕し
被害者を救ってきたのだろう


「メロ、勉強は順調ですか?」
「うん...でもまだまだ分からない事だらけで...」
「今度からは、ワタリにちゃんと教えて貰って下さい」
「え...?何で?」



「二年程、ハウスを出ます」


Lが...
ハウスを出る...?


「どうして?」
「国から捜査依頼が入ったんです」
「捜査依頼...」


まだニアには言わないで下さい
とだけ言われ
僕は資料室を後にした


何でニアには言わないんだろう...

こんな大事な事...



Lは
いつからいなくなっちゃうんだろう

明日?明後日?
今日....?


僕は不安で堪らなかった


そして僕は
また自爆する事になる












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