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page.12 光




クリスマス
お正月
こどもの日
七夕


沢山の行事を
「家族」で過ごした


このまま何も起こらなければ良い
そんな気にさえなる


ニアが
ワタリが...
私はとても好きだ


二人に支えられて
時には支えて
私は生きている

二人がいなくなったら
それこそ生きる希望を失うだろう

だからお願いです
この二人だけは...
どうか奪わないで...







「立った.....」


八月初旬


「ワタリ!ニアが!」
「ほぅ....」


ニアが
初めて立った


「頑張りましたね。ニア!」


不安定ではあるが
確実に前へ進んでいる

ニアが私の元まで歩いてきた時は
感動だった

よろけているニアを抱きしめて頬ずりする


...生まれてくれて
ありがとう...



八月も終わりかけた頃
私に依頼が入った



「子供が行方不明....この事件は以前にも依頼がきていた...
まさか...まだ見つかっていないのか...?」


あのメールを見てから一年近く経っていたが
同じ依頼主からの依頼だった


「兄弟...ではないのか?兎に角、一度電話をしてみましょう。ワタリ」

「はい」

「依頼主に電話を。番号はこれです」
「かしこまりました」


依頼主の名前はRime
行方不明なのは一年前のメールと同様の少年で
名前はTomと言うそうだ


ワタリはRimeに周辺の建物
Tomの友人
そして周辺の環境を聞き出した



「L、Tomが行方不明になってから一年が経っていますが、周辺の環境はあまり変化がないようです。
友人達も、最後に会ったのはTomの家の前だと言っているそうです」

「誘拐の可能性は?」

「Rime宅周辺では、過去に一度も誘拐事件は起きていません」

「...誘拐ではない何かに巻き込まれたのか...」

「廃ビルなども周辺にはありません。
廃墟は三キロ離れた地点に確認出来ますが、子供の足ではとても...」

「取り敢えず、現場へ行ってみましょう。
ニアが眠ってからです」
「はい」


私達は
夜を待った
















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