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page.11 罪の代償





ミルクの与え方
オムツの替え方
お風呂の入れ方
臍回りの消毒の仕方
抱っこの仕方
寝かせ方


一通りの事はKateに教えて貰った


「流石名探偵ね!覚えが早いわ!」
「...此処では探偵という事は秘密にして下さい」
「はいはい」


そろそろワタリが来る時間だ


「Kate、すみませんがニアを見ていて頂けますか?ドクターの所へ行って来ます」
「早く帰って来てね~パパ~」
とニアの手を振りながら言うKate


少し足早にドクターの元へ向かった


「失礼します。」
「L。」
「ワタリ...」


ワタリは既に着いていて
ドクターと話していたようだった


「ワタリ...」


気が緩んだのか涙が溢れてしまい
ワタリに抱き締められていた


「大変でしたね...L。ドクターNagiから聞きました...」
「ワタリ...私の罪は赦されない...ニアは何も悪くないんです...」

「Lも、悪い事は何一つしていませんよ。」
「ワタリ..」

「Mの件も、ちゃんと埋葬してあげましょう。
身元はドクターと調べていたのですが、やはり藪の中ですね...」
「そうですか...」




「L、ワタリにニアを見せなくて良いのかい?」
「そうですね。
ワタリ、こっちです」



ワタリが
「貴方は悪くないのです...」
と呟いていたような気がした


私はワタリに出逢えて幸せだ
寛大な心で受け止めて
いつも私の気持ちを軽くしてくれる

私にとってワタリは理想の父親だ


私もニアに
こんなふうに接してあげたい
私の父親の見本は
ワタリです




ワタリを病室まで案内すると
ニアとKateがじゃれて遊んでいた


「L、ニアはすっかり元気よ」
「ほう...そっくりですね....」


やはり
相当似ているらしい


「L、今日は病院に泊まって明日にはニアと一緒に帰れるわよ」
「本当ですか?」

「頑張ってね!パパ!」
「はい...」


パパとは少し照れるが
ニアにしてみたら
私は唯一の肉親でありパパなのだ


子育ても
探偵の仕事も
頑張ります。


ニアが大きくなって探偵という職業に興味を示したら
後継ぎというのも悪くないですね


ニア...
早く貴方と話がしてみたいです...













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