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page.11 罪の代償




いつもと変わらないワイミーズハウスでの生活


11歳からは
私の探偵としての人生が本格的に始まり

沢山の事件を解決し
刑務所に押し込んだ犯罪者の数は
事件を解決した数の約三倍にも達していた


毎日事件と向き合い
捜査に明け暮れる日々


忙しい毎日の連続で
過去の罪は忘れ掛けていた


しかし神は
忘れる事を許さない

あの夏は
私にとって忘れられない夏となった


残暑も厳しい八月の末
この日は湿度も高く
とてもじめじめした一日だった


ワタリは発明家との打ち合わせに出掛けていて
夕方まで留守にしている

久々に
この広いハウスに一人で留守番だ



起きてからはひたすらパソコンにかじりつき
捜査依頼を一つ一つチェックしていく


「子供が行方不明...却下。
...ハムスターを探して下さい...却下。
まったく...こんな捜査..警察に依頼して下さいよ...」


世間からは名探偵と言われているが
私は世間に顔を晒した事は一度もなかった

だからネット等では
『Lは複数存在している』
とか
『引きこもり探偵』
などと言われていた

別に気にはしていなかった
引きこもりなのは事実なわけだし...

「これは...『お菓子店に強盗現る。逮捕して頂ければ、好きなだけお菓子をさしあげます』
引き受けても良いですね...」


迷っている時に
丁度呼び鈴が鳴った

「こんな時間に珍しいですね...
荷物でしょうか...」


私は資料室を出て
玄関へ向かった















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