page.09 絶望の淵から...
「私はずっと疑っていたのです。あまりにも二人がそっくりなので...」
「まさか...」
「はい。DNA鑑定を致しました」
「...結果は...?」
ワタリからは
さらに驚愕の事実が告げられた
「Bは、Haward=Birthdayと......」
「ワタリ...?」
「Michel=Lawlietの間に...出来た子供です」
そんな筈ない
母には父しかいないはずだ
嘘だ
ワタリは嘘をついている
「嘘だ!」
「L....」
「お願いだ!嘘だと言ってくれ!ワタリ!」
「.....残念ながら」
どうしてだ...
母とBの父親が
関係を持っていたなんて
そんな話
一度だって...
また...
私を絶望の淵へと
追いやるのですか...?
信じていた母にまで...
私は...
もう.....
「...嫌だ...」
「L?」
闇が来る
「...嫌だ!」
私を浚いに
「嫌だ!やめてくれ!これ以上は....うわぁぁぁ!!」
「L!落ち着くのです!」
両手が血で染まる
目の前がノイズがかって
もう何も見えない
「嫌だ!もう嫌だ!ワタリ、私を殺せ!今すぐだ!早く殺」
パンッ!!
「L!自分の言っている事が分かっているのですか!」
「叩いただけでは死なないだろ!早く!ここだ!」
テーブルの上の果物ナイフを取り
心臓につきつけた
「...分かりました。L、お別れですね」
ワタリが果物ナイフを取り
振りかざした
嗚呼...
やっと...
母の元へ逝ける...
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