page.09 絶望の淵から...
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BとMがいなくなってから数ヶ月
ワタリは全く気に掛けている様子はなかった
「ワタリ...」
「何でしょうか?L」
「気にならないのですか...?」
「こうなると思っていましたから」
ワタリは
いつも一人で理解している
私には教えてくれない
「ワタリは狡いです」
「狡い?」
「私には全てを話すように言うのに、自分は内に秘めてばかりだ」
「私は話しても良いのですが、果たしてLが耐えられるかどうか...」
「何でも言って下さい」
「では...」
Bとの出逢いは
偶然ではなかったのだ
- BとLは異父兄弟です -
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