11月11日はポッ◯ーの日
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「ギンちゃん、ポッ◯ーゲームしましょう」
いきなり何を言い出すんだ。この悪魔。ポッ◯ーゲームが何かちゃんとわかっているのか?
黙っていると、わざとらしく首を傾げ「しないんですか?」と続けた。
「しないよ。動画にでたくないし」
「契約はしませんよ。なので撮影したとしても出演の心配もありません」
「ええ…」
それなのにわざわざ?なんのために。
「11月11日はポッ◯ーの日だと聞きました!ヨーチューブでもポッ◯ーゲームの動画があがっていますし、オレちゃんもヨーチューバーとしてやっておきたいんです!」
「さとくんとすればいいじゃん」
「おや。男女でやるゲームなのでは?」
「いや、そうとは限らないけど」
「そうなんですか?」
このゲームが主に男女でやるものだというのは知っているらしい。まあ、男同士や女同士でもやるけども…。ということは、ブラックは最終的にキスが目的なのも知っている?もしくは、途中で折って長い方が勝ちなのをやりたいだけか…。
考えを張り巡らせていると、ブラックがポッ◯ーを一本差し出してきた。
「チョコの方あげちゃいます」
「あ、ありがとう」
ぱくり、と口に含む。しまった。目の前にあるからつい口に入れてしまった。
反射的に口を動かして折る。
「オレちゃんまだなんですけど。ギンちゃんはいやしいですね。残りはあげますから、オレちゃんが先にくわえます」
ブラックは私に袋を渡してきた。呆れたように言われたが、私が悪いのか?そして何故することになっているのか。気付けばいつもブラックのペースに乗せられている。
「せっかくなんでギンちゃんが口に入れてください」
せっかくってなんだよ。
「ギンちゃんが勝ったら、カメラちゃんと一緒にお使いできる券をあげますよ」
「本当!?やる!」
「お使いなのにいいんですね」
勝てばカメラちゃんと二人で過ごせることが嬉しくて承諾してしまった。
まあでも勝てばいい。長ければ私の勝ちなんだから。これは折り方にコツがあるのだ。ブラックは初めてなんだからわかるまい。
袋から一本取り出し、ブラックに向ける。
至近距離で開けられたブラックの口。
大きな口には尖った歯がぎっちりと並び、捕食者の貫禄である。それが大きく開けられ、こちらに向けられたのだから固まってしまう。
でも、こんなに大きなお口ならば。
私はブラックの口へとポッ◯ーの束を突っ込んだ。
ブラックは一瞬驚いたようだったが、目だけを動かして自分の口元と私を順番に見た。
「…ギンちゃんは、やっぱり鬼ヤバですねぇ…!」
ブラックはポッ◯ーの束をくわえたまま、いつも以上に口角をあげた。
くわえているのに話すのうまいな。
「…大きなお口だったから、いっぱい食べてほしいなって思って?」
「そうですか」
ブラックの足が動くのに気付き、思わず後退りをする。
「じゃ、やりましょうか」
背中を向けて走った。敵に背中を向けてはいけないことくらい知っている。でも今はそれどころではない。
だって、ブラックの口にはポッ◯ーの束が入っているのだ。まさかそのまま追いかけてくるなんて。
しかし相手はブラック。すぐに捕まってしまう。
「捕まえましたー」
のんきな声で顔を向かされる。当たり前だがブラックの顔を間近で見ることになる。
「ちょ、あは、は…っごめ」
「なんで謝るんです?」
目が笑っていない。いや、正しく言うと笑ってはいる。楽しそうでもある。
「えと、ポッ◯ーて美味しいからさ、ブラックの口は大きいし、これなら一度に沢山食べられるんじゃないかと思って。沢山食べてほしいなって…」
「そうですか。ありがとうございます。チョコが溶けてきているので、早くしてくれませんか?」
「……はい」
覚悟を決めた。私もこの束を口にいれよう。
「あ、オレちゃんが勝ったらギンちゃんは動画出演の契約してくださいね」
ブラックの目がにやり、と笑う。
私の口は既にポッ◯ーの束をくわえていた。
「カカカッ。ごちそーさまです」
ゲームを終え、ブラックは満足そうにしている。
「カメラちゃん。ちゃんと撮れました?」
「じーっ!」
「撮影してたのっ?」
ということは、私がポッ◯ーの束をくわえた顔も、その後も撮られていたということか。
「契約はしない、出演もしない、とは言いましたが…」
ブラックがカメラちゃんを手に持ち、私に詰め寄る。
「言ってなかったでしたっけ?」
満面の笑みで見つめてくるブラック。
腹立たしいが、私だけでなくブラックのマヌケ面も動画に撮られているのだ。ざまあみろ。でも、でも、やっぱり。
「っこの悪魔ー!」
「悪魔ですが、なにか?」
いきなり何を言い出すんだ。この悪魔。ポッ◯ーゲームが何かちゃんとわかっているのか?
黙っていると、わざとらしく首を傾げ「しないんですか?」と続けた。
「しないよ。動画にでたくないし」
「契約はしませんよ。なので撮影したとしても出演の心配もありません」
「ええ…」
それなのにわざわざ?なんのために。
「11月11日はポッ◯ーの日だと聞きました!ヨーチューブでもポッ◯ーゲームの動画があがっていますし、オレちゃんもヨーチューバーとしてやっておきたいんです!」
「さとくんとすればいいじゃん」
「おや。男女でやるゲームなのでは?」
「いや、そうとは限らないけど」
「そうなんですか?」
このゲームが主に男女でやるものだというのは知っているらしい。まあ、男同士や女同士でもやるけども…。ということは、ブラックは最終的にキスが目的なのも知っている?もしくは、途中で折って長い方が勝ちなのをやりたいだけか…。
考えを張り巡らせていると、ブラックがポッ◯ーを一本差し出してきた。
「チョコの方あげちゃいます」
「あ、ありがとう」
ぱくり、と口に含む。しまった。目の前にあるからつい口に入れてしまった。
反射的に口を動かして折る。
「オレちゃんまだなんですけど。ギンちゃんはいやしいですね。残りはあげますから、オレちゃんが先にくわえます」
ブラックは私に袋を渡してきた。呆れたように言われたが、私が悪いのか?そして何故することになっているのか。気付けばいつもブラックのペースに乗せられている。
「せっかくなんでギンちゃんが口に入れてください」
せっかくってなんだよ。
「ギンちゃんが勝ったら、カメラちゃんと一緒にお使いできる券をあげますよ」
「本当!?やる!」
「お使いなのにいいんですね」
勝てばカメラちゃんと二人で過ごせることが嬉しくて承諾してしまった。
まあでも勝てばいい。長ければ私の勝ちなんだから。これは折り方にコツがあるのだ。ブラックは初めてなんだからわかるまい。
袋から一本取り出し、ブラックに向ける。
至近距離で開けられたブラックの口。
大きな口には尖った歯がぎっちりと並び、捕食者の貫禄である。それが大きく開けられ、こちらに向けられたのだから固まってしまう。
でも、こんなに大きなお口ならば。
私はブラックの口へとポッ◯ーの束を突っ込んだ。
ブラックは一瞬驚いたようだったが、目だけを動かして自分の口元と私を順番に見た。
「…ギンちゃんは、やっぱり鬼ヤバですねぇ…!」
ブラックはポッ◯ーの束をくわえたまま、いつも以上に口角をあげた。
くわえているのに話すのうまいな。
「…大きなお口だったから、いっぱい食べてほしいなって思って?」
「そうですか」
ブラックの足が動くのに気付き、思わず後退りをする。
「じゃ、やりましょうか」
背中を向けて走った。敵に背中を向けてはいけないことくらい知っている。でも今はそれどころではない。
だって、ブラックの口にはポッ◯ーの束が入っているのだ。まさかそのまま追いかけてくるなんて。
しかし相手はブラック。すぐに捕まってしまう。
「捕まえましたー」
のんきな声で顔を向かされる。当たり前だがブラックの顔を間近で見ることになる。
「ちょ、あは、は…っごめ」
「なんで謝るんです?」
目が笑っていない。いや、正しく言うと笑ってはいる。楽しそうでもある。
「えと、ポッ◯ーて美味しいからさ、ブラックの口は大きいし、これなら一度に沢山食べられるんじゃないかと思って。沢山食べてほしいなって…」
「そうですか。ありがとうございます。チョコが溶けてきているので、早くしてくれませんか?」
「……はい」
覚悟を決めた。私もこの束を口にいれよう。
「あ、オレちゃんが勝ったらギンちゃんは動画出演の契約してくださいね」
ブラックの目がにやり、と笑う。
私の口は既にポッ◯ーの束をくわえていた。
「カカカッ。ごちそーさまです」
ゲームを終え、ブラックは満足そうにしている。
「カメラちゃん。ちゃんと撮れました?」
「じーっ!」
「撮影してたのっ?」
ということは、私がポッ◯ーの束をくわえた顔も、その後も撮られていたということか。
「契約はしない、出演もしない、とは言いましたが…」
ブラックがカメラちゃんを手に持ち、私に詰め寄る。
「言ってなかったでしたっけ?」
満面の笑みで見つめてくるブラック。
腹立たしいが、私だけでなくブラックのマヌケ面も動画に撮られているのだ。ざまあみろ。でも、でも、やっぱり。
「っこの悪魔ー!」
「悪魔ですが、なにか?」
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