思考少女は今日も考える。
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「つまり今は何年?」
「今は西暦5738年7月4日。約3700年あれから経ってんだ」
「凄いね、私なんて月ぐらいしか数えられなかったのに…」
「ただ数えてただけだ。簡単だろ」
簡単だろ、と言われてもどこかの周期で落ちるものじゃないのかなと思いながらも、千空に導かれる方向へ足を運びながら千空の目が覚めるまでの話を聞いた。
「ほら、着いたぞ。しっかり働けよ」
「ありがとう、千空……えっ」
案内された場所はツリーハウスのようなものがあった。その横には石で出来た武器…学校で習った石器時代の人が使っているようなもの。こんなものが3700年も眠っていたとは思えないので、恐らく千空が1から作ったと思われる。
「俺1人じゃ生活基盤だけで1日が終わる。体力バカの大樹がいればまだマシになるが…どうしてもテメーから起こさねえといけなかったんだ。」
その言葉にドキッとする。大樹より私が選ばれた理由。まさか……と思いゴクリと唾を飲み込む。
「俺の仮説通りにいけば復活すると思ってたからな。立証成功だ」
デスヨネー!!
自分が思っていた答えと違ったがしょうがないと諦めた。相手は科学バガだ。
「仮説通りって…何が仮説だったの?」
「あ゙?復活させるのにはやっぱり考えることが必要ってこった。テメーなら大樹より考えてそうだしな。」
褒められているのだろうとプラスに捉え、千空と出会った時からずっと気になっていることを話す。
「ね、ねえ千空」
「なんだ?」
「…私も服が欲しいです」
それから私は千空の代わりに食料や動物などを狩っていった。千空曰く「全て自分で調達したから服ぐらい動物狩って自分で作れ」とのこと。
言われてみればこの道具もそう。千空が1から作ったもの。そう考えるだけでやっぱり凄いなあ、千空ー…
ドスっ
しまった。考え事をしすぎて周りを見れていなかった。何にぶつかったのか恐る恐る目を向けると…
「い、イノシシ……!??」
そう、イノシシ。気持ちよーく寝ていたときにぶつかってしまったみたいで現状イノシシは大変怒っている。
そして。
「いやああああああ!!!!ち、ちょっと、ま、」
凄いスピードで走ってくるイノシシに私が全速力で走って逃げている。といっても足はもう限界。
そういえば小学生の頃、先生から「イノシシを見つけたら背を向けないで後退りして逃げて」とか「時速は40km」とか習ったなと思い出していたがそんなことより命を守ることが大優先。
もう足が持たず、最後の力を振り絞り木に飛びつき登っていく。イノシシも何度か木にタックルを仕掛けてきたが降りない私に諦め去っていった。
その数分後木から降りたが、ツタの服は当然ボロボロなので、また新しくツタの服を調達し千空の元に帰った。
「おかえり…ってなんでそんなボロボロなんだ?」
「イノシシと競争しちゃって…」
「まーた考え事してたんだろ。テメーは昔からそうだからな」
そう、昔から。千空、大樹とは小学生の頃からの友人で私はほぼずっと一緒に過ごしていた。
周りの人からも「考えてると周りを見れてないよね」とは言われていたし、今日の事もあるから自覚はあるんだけどね。
「ご名答。それより、ほら!食べれる食材ゲットしたよ!」
よっ、と採ってきたキノコ類とかを千空に渡そうとした時。
「ああ。…そうだ。葵、テメーにはプレゼントがある。」
そう言い、何かを持ってくる千空にわくわくしながら待っている私。
「ほら、服だ。」
そう言って私に差し出してくれたものはまさしく服。
材質的に千空が今着ているものと同じ。
そんな昔から作ってるとは到底思えないので、きっと今日私が出てるときに作ってくれたのかと思うと胸から込み上げてくる想いが一気に溢れ出し、気付いたら涙が出ていた。
「ククク、なんだテメー。情緒不安定かよ」
「だ、だって、まさか千空から貰えるなんて思ってなくって…っ」
「早く着替えろ。それと、次からはイノシシと競争は控えろ」
「うん、ありがとう…千空。」
私は千空から貰った服をぎゅっと抱きしめてお礼を伝えた。
「今は西暦5738年7月4日。約3700年あれから経ってんだ」
「凄いね、私なんて月ぐらいしか数えられなかったのに…」
「ただ数えてただけだ。簡単だろ」
簡単だろ、と言われてもどこかの周期で落ちるものじゃないのかなと思いながらも、千空に導かれる方向へ足を運びながら千空の目が覚めるまでの話を聞いた。
「ほら、着いたぞ。しっかり働けよ」
「ありがとう、千空……えっ」
案内された場所はツリーハウスのようなものがあった。その横には石で出来た武器…学校で習った石器時代の人が使っているようなもの。こんなものが3700年も眠っていたとは思えないので、恐らく千空が1から作ったと思われる。
「俺1人じゃ生活基盤だけで1日が終わる。体力バカの大樹がいればまだマシになるが…どうしてもテメーから起こさねえといけなかったんだ。」
その言葉にドキッとする。大樹より私が選ばれた理由。まさか……と思いゴクリと唾を飲み込む。
「俺の仮説通りにいけば復活すると思ってたからな。立証成功だ」
デスヨネー!!
自分が思っていた答えと違ったがしょうがないと諦めた。相手は科学バガだ。
「仮説通りって…何が仮説だったの?」
「あ゙?復活させるのにはやっぱり考えることが必要ってこった。テメーなら大樹より考えてそうだしな。」
褒められているのだろうとプラスに捉え、千空と出会った時からずっと気になっていることを話す。
「ね、ねえ千空」
「なんだ?」
「…私も服が欲しいです」
それから私は千空の代わりに食料や動物などを狩っていった。千空曰く「全て自分で調達したから服ぐらい動物狩って自分で作れ」とのこと。
言われてみればこの道具もそう。千空が1から作ったもの。そう考えるだけでやっぱり凄いなあ、千空ー…
ドスっ
しまった。考え事をしすぎて周りを見れていなかった。何にぶつかったのか恐る恐る目を向けると…
「い、イノシシ……!??」
そう、イノシシ。気持ちよーく寝ていたときにぶつかってしまったみたいで現状イノシシは大変怒っている。
そして。
「いやああああああ!!!!ち、ちょっと、ま、」
凄いスピードで走ってくるイノシシに私が全速力で走って逃げている。といっても足はもう限界。
そういえば小学生の頃、先生から「イノシシを見つけたら背を向けないで後退りして逃げて」とか「時速は40km」とか習ったなと思い出していたがそんなことより命を守ることが大優先。
もう足が持たず、最後の力を振り絞り木に飛びつき登っていく。イノシシも何度か木にタックルを仕掛けてきたが降りない私に諦め去っていった。
その数分後木から降りたが、ツタの服は当然ボロボロなので、また新しくツタの服を調達し千空の元に帰った。
「おかえり…ってなんでそんなボロボロなんだ?」
「イノシシと競争しちゃって…」
「まーた考え事してたんだろ。テメーは昔からそうだからな」
そう、昔から。千空、大樹とは小学生の頃からの友人で私はほぼずっと一緒に過ごしていた。
周りの人からも「考えてると周りを見れてないよね」とは言われていたし、今日の事もあるから自覚はあるんだけどね。
「ご名答。それより、ほら!食べれる食材ゲットしたよ!」
よっ、と採ってきたキノコ類とかを千空に渡そうとした時。
「ああ。…そうだ。葵、テメーにはプレゼントがある。」
そう言い、何かを持ってくる千空にわくわくしながら待っている私。
「ほら、服だ。」
そう言って私に差し出してくれたものはまさしく服。
材質的に千空が今着ているものと同じ。
そんな昔から作ってるとは到底思えないので、きっと今日私が出てるときに作ってくれたのかと思うと胸から込み上げてくる想いが一気に溢れ出し、気付いたら涙が出ていた。
「ククク、なんだテメー。情緒不安定かよ」
「だ、だって、まさか千空から貰えるなんて思ってなくって…っ」
「早く着替えろ。それと、次からはイノシシと競争は控えろ」
「うん、ありがとう…千空。」
私は千空から貰った服をぎゅっと抱きしめてお礼を伝えた。