夢のような出会い
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俺は急な用事ができたと
梓さんに言ってただ仲間の言っていた
目撃情報の場所まで走った
実は3徹目の俺には自制なんてできなかった
すぐにその場には着いたが
彼女はもちろん居なかった
やはり移動してしまったのかと
悲しみにくれ、その場に座り込みそうになる
フラフラと壁に寄りかかった時に
反対側の道に、自分の探し人である彼女であろう人が見えた
そこからは脱兎の如く凄まじい速さで
彼女の元に向かおうと走った
理性の飛びかけている俺は車のたくさん
走っている中に行って危うく事故を
起こしそうになったが寸でのところで
我に返ってきちんとしたルートを辿る
そして、ようやく背後を捉えたとき
俺はびっくりした。
後ろ姿が想像したどおりというだけではない
毎日のように嗅いでいる彼女の匂いそのものではないか…
やばい、涙が…。いや、落ち着け、、
こんなところで泣いたら目立つだろう
涙が出そうになるのを堪え
怪しまれないよう、怯えられないように
俺は優しく、壊れ物を扱うように
彼女の肩に触れた。
そしたら、一瞬ぴくっとしたが
振り返る彼女
その彼女はいつもの彼女だ。
前髪で顔がほぼ隠れているのにも関わらず
メガネをしているせいで
本当に顔は鼻から下しか見えていない
でも、うっすら見える瞳も、見えてる部分も
身長も、体型も、何もかも、本当に彼女だった
コスプレを見て初めて感じた
推しが存在する幸せを
彼女は本当に彼女ではないか…!!!!!
俺の最大の推しで嫁のみくちゃんだ
と歓喜に溢れて呼び止めたにも関わらず
何も言葉を発せないでいると
彼女から口を開いた
『あの…なんでしょうか?』
目の前の天使は声まで天使だった
それに気がついた瞬間ボヤける視界
あれ?おかしいな…勝手に涙が…
そんな急に泣き始めた俺にぎょっとした
雰囲気を出す彼女
「す、すみません…」
『い、いえ…あの…大丈夫ですか?』
と泣いた俺にキョドキョドする彼女も
もうアニメそのものである。
『あの、私に用があるんですよね?このままだと少し目立つんで、別の場所に移動しません?』
そう言って、俺の手をきゅっと握り
引っ張る彼女
あぁ、俺もう手を洗えないかもしれない
どうしよう
彼女が本物にしか見えない
傍から見たら泣いている大の大人が女の子に
引っ張られている奇妙すぎる絵である
そんな事を気にする間もなく
彼女はカフェに入っていった。
そして、席に案内され、座ったところで
ようやく気持ちも落ち着いた
「すいません。僕みくちゃんの大ファンで、今までコスプレとかフィギュアでさえも受け付けない時があったのですが、貴女があまりにも本人すぎて感動してしまい、情けない姿を見せてしまいました。本当に申し訳ない。でも、声すらもそっくりで大好きになりました。公式の方ですか?それとも個人の趣味で?あ、snsとかやってますか?名前教えて貰ってもいいですか?フォローしたいです。本当に好きです。あの、ちょっとゼロって呼んでもらってもいいですか?えっと、あと『あ、あの!少しいいですか?』あ、すみません。あまりにも興奮してしまって」
俺としたことがまた自制が…
3徹目が確実に俺の理性を崩してきているな
3日家に帰れていない
即ち、彼女のクッションに抱きつく事が
出来ていないというのも理由の1つだろう
そんな時に目の前に本人さながらの人が
現れたのだ。普通では居られない
『えっと、泣き止んでくれて良かったです。あと、コスプレ?とかずっと言われるんですがいっつもこの格好なのによく分からなくて…。貴方以外にも声をかけられるし、写真も求められるし…私の事何処で知ったんですか?もしかして、エネミーの仲間!?』
エネミーとは彼女が出てくるアニメの
敵キャラの総称だ。
なり切っている…!なんてプロ精神の方…!
神か、神だな。考えるまでもなかった
神でしかない。好きだ。
取り敢えず、なり切っているところ申し訳ないがsnsだけでも知りたい。活動してる時の名前も。
そして、今日の数時間のオフは
彼女について調べることに費やそう
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みく様
お読み頂きありがとうございます。
書いててすごく楽しいですが
キャラ崩壊してるし、え、大丈夫?って
なり始めたんですけど
一応突っ走りたいと思います。
次はsideみくちゃんの予定です
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