高揚編
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タンタン…と、快斗に手を引かれたまま名前は階段を降りる。
「ちょ…ちょっと快斗」
名前が戸惑いがちに自分の手を引く快斗に声をかける。
card.96
名前に声をかけられて、快斗はピタリと立ち止まると、くるりと振り返る。
「迷惑だったか?」
数段下の位置に立った快斗は、名前をジッと見上げて尋ねる。
「迷惑…なんかじゃないけど」
名前は快斗に握られたままの手がどこがもどかしく、むず痒く感じながら言葉を返す。
「俺…本当にそう思ってるから」
「え?」
快斗は握った手に僅かに力をこめて、言葉を続ける。
「名前が……他の野郎とさっきみたいに話したり、そういうの嫌だから」
「えっと、」
「だから…こうやって男と二人で話したりするのは、俺だけにして」
「え、」
「分かった?」
「え、うん」
快斗の真剣な眼差しと有無を言わせない口調に、思わず名前は小さく頷くと、快斗はケロッといつもの笑顔に戻る。
「よしっ!じゃあ…さっさと教室戻ろうぜ!陸達がみんなでトランプやろうって声かけてたからよ」
快斗はいつものような明るい口調に戻り、再び名前の手を引いて階段をおりていく。
「……。」
名前は繋がれたままの手から快斗の温もりを感じて照れ臭い気持ちになりながらも、繋いだ手を解こうとはせずに快斗に連れられて教室へと向かう。
(でも何も言わないままこうやって我が物顔で、いつまでも名前の隣にいるわけにもいかねーか)
快斗は名前の手を引きながら、感情に任せて川崎の決意を踏みにじるように邪魔をしてしまった事と、川崎の言葉を思い出して少し後悔する。
そして、いずれ自分も名前との関係をはっきりさせるために行動にうつさなければ…と考えを巡らせていった。
「ちょ…ちょっと快斗」
名前が戸惑いがちに自分の手を引く快斗に声をかける。
card.96
名前に声をかけられて、快斗はピタリと立ち止まると、くるりと振り返る。
「迷惑だったか?」
数段下の位置に立った快斗は、名前をジッと見上げて尋ねる。
「迷惑…なんかじゃないけど」
名前は快斗に握られたままの手がどこがもどかしく、むず痒く感じながら言葉を返す。
「俺…本当にそう思ってるから」
「え?」
快斗は握った手に僅かに力をこめて、言葉を続ける。
「名前が……他の野郎とさっきみたいに話したり、そういうの嫌だから」
「えっと、」
「だから…こうやって男と二人で話したりするのは、俺だけにして」
「え、」
「分かった?」
「え、うん」
快斗の真剣な眼差しと有無を言わせない口調に、思わず名前は小さく頷くと、快斗はケロッといつもの笑顔に戻る。
「よしっ!じゃあ…さっさと教室戻ろうぜ!陸達がみんなでトランプやろうって声かけてたからよ」
快斗はいつものような明るい口調に戻り、再び名前の手を引いて階段をおりていく。
「……。」
名前は繋がれたままの手から快斗の温もりを感じて照れ臭い気持ちになりながらも、繋いだ手を解こうとはせずに快斗に連れられて教室へと向かう。
(でも何も言わないままこうやって我が物顔で、いつまでも名前の隣にいるわけにもいかねーか)
快斗は名前の手を引きながら、感情に任せて川崎の決意を踏みにじるように邪魔をしてしまった事と、川崎の言葉を思い出して少し後悔する。
そして、いずれ自分も名前との関係をはっきりさせるために行動にうつさなければ…と考えを巡らせていった。