高揚編
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蘭と名前は、その後も2時間くらいお互いの近況報告も兼ねてお茶をして解散した。
「じゃあね名前!また何かあったら教えてね!」
「うん…蘭、今日はありがとうね」
名前はしばらく蘭の背中を見送った後に、駅に向かって歩きだす。
(何となくスッキリしたかな…蘭に話して良かった)
名前は来た時よりも穏やかな気持ちで帰路についた。
card.92
-翌日
名前は既にワイワイと賑わう声が廊下まで響いている教室のドアをガラッと開ける。
「あ、おはよう!名前ちゃん」
「おお、名前今日は早いな」
教室に入ると、いち早く青子と快斗が気付いて声をかけてくる。
--それはきっと…名前はその彼の事が好きなのよ--
名前は快斗の顔を見て、昨日の蘭とのやり取りを思い出して、一瞬ドキリと胸が高鳴る。
(ダメダメ…平常心っと)
「…おはよう青子、快斗」
名前は自分を落ち着かせるように小さく息をついた後に、いつも通り笑って挨拶する。
「今日って午前中は自習なのよね?」
名前は、机に荷物を置きながら尋ねる。
「うん。何か先生達の都合みたいよ?隣のクラスもそうなんだって!テストも近いから各自勉強しなさい~だって」
名前の問いに恵子が答える。
「自習って言われても…なぁ?結局、みんなで喋って終わっちゃうよな」
「そうそう!」
林と桜井は楽しそうに笑う。
(確かに自習って課題でもないと、やる事ないのよねー)
名前は、林と桜井の会話を聞きながら午前中は何をしようかとぼんやり考える。
「名字さーん」
その時、ふいに教室の入口からクラスメイトの女子に声をかけられて、名前達はそちらに顔を向ける。
「何か、名字さんに用があるみたいなんだけど…」
そう言いながらそのクラスメイトがスッと横にずれると、教室の入口には名前が見たことのない男子生徒が立っていた。