「クリスタル・マザー」編
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「ふぁぁ…」
青子がチューとジュースを口にすると、その途端にコテン…とテーブルに倒れこんで寝息をたててしまう。
「……。」
名前はそんな青子の姿を見て何かを考えるように自分のジュースを掲げて見つめる。
(これって……快斗、席を立つ時に何か入れたわね)
card.82
--フッ…
突然車内の明かりが一瞬で消えて、名前は天井を見上げる。とうとう怪盗キッドが動き出したらしい。
「……快斗」
名前の小さな呟きは、周りのざわめきに掻き消されて誰の耳にも届かなかった。
「て、停電だ~!!」
「おのれ怪盗キッドめ!ついに現れおったな!!」
「きゃああ!!」
「へ…陛下!」
暗闇の中で慌てた捜査員や女王陛下の騒ぎ声だけが響く。
--パッ…
「…え?」
しかし、停電した時間はわずか数分。明かりがついた車内では、女王陛下に中森が抱き着いている。
中森のその姿を見て、中森に向かって数人のSPが慌てて銃を向ける。
「か、勘違いするな…ワシは、ただ陛下をお守りしようと…!」
いくつもの銃を向けられて、慌てふためく中森を押しのけて、女王陛下が口を開く。
「そ…それより警部、あなたのグラスはどこに?!」
「グラス…?グラスをならそこに…」
中森は先程まで自分が酒を飲んでいたテーブルに目を向ける。
「なっ、なにぃーっ!?」
しかしそこには、いつの間にか中森が使っていたグラスと同じ種類のグラスが、同じように氷と酒が入れられた状態で大量に置かれている。
「ど…どれが貴方のグラスですの?」
「さ…さあ?」
「皆のもの!!はやく!手分けして探すのです!」
「ハイッ!」
陛下とSP達は大量のグラスを、1つ1つ手に持ち中身を出して確認していく。
「ま…まさか、ワシが飲んでいたグラスの中にら氷と一緒に宝石を入れてあったのか?何て大胆な方だ…」
中森は呆然と大量のグラスに群がる陛下とSP達の姿を見つめる。
「あ…あった…!」
そして陛下は1つのグラスを手に取ると、パッと笑顔を浮かべグラスから氷に紛れた宝石を取り出す。
「クリスタル・マザーは無事ですわーっ!!」
陛下は安堵の笑みを浮かべながら、無事に見つけた宝石を両手で持ち車内のみんなに見えるように頭上に掲げた。
青子がチューとジュースを口にすると、その途端にコテン…とテーブルに倒れこんで寝息をたててしまう。
「……。」
名前はそんな青子の姿を見て何かを考えるように自分のジュースを掲げて見つめる。
(これって……快斗、席を立つ時に何か入れたわね)
card.82
--フッ…
突然車内の明かりが一瞬で消えて、名前は天井を見上げる。とうとう怪盗キッドが動き出したらしい。
「……快斗」
名前の小さな呟きは、周りのざわめきに掻き消されて誰の耳にも届かなかった。
「て、停電だ~!!」
「おのれ怪盗キッドめ!ついに現れおったな!!」
「きゃああ!!」
「へ…陛下!」
暗闇の中で慌てた捜査員や女王陛下の騒ぎ声だけが響く。
--パッ…
「…え?」
しかし、停電した時間はわずか数分。明かりがついた車内では、女王陛下に中森が抱き着いている。
中森のその姿を見て、中森に向かって数人のSPが慌てて銃を向ける。
「か、勘違いするな…ワシは、ただ陛下をお守りしようと…!」
いくつもの銃を向けられて、慌てふためく中森を押しのけて、女王陛下が口を開く。
「そ…それより警部、あなたのグラスはどこに?!」
「グラス…?グラスをならそこに…」
中森は先程まで自分が酒を飲んでいたテーブルに目を向ける。
「なっ、なにぃーっ!?」
しかしそこには、いつの間にか中森が使っていたグラスと同じ種類のグラスが、同じように氷と酒が入れられた状態で大量に置かれている。
「ど…どれが貴方のグラスですの?」
「さ…さあ?」
「皆のもの!!はやく!手分けして探すのです!」
「ハイッ!」
陛下とSP達は大量のグラスを、1つ1つ手に持ち中身を出して確認していく。
「ま…まさか、ワシが飲んでいたグラスの中にら氷と一緒に宝石を入れてあったのか?何て大胆な方だ…」
中森は呆然と大量のグラスに群がる陛下とSP達の姿を見つめる。
「あ…あった…!」
そして陛下は1つのグラスを手に取ると、パッと笑顔を浮かべグラスから氷に紛れた宝石を取り出す。
「クリスタル・マザーは無事ですわーっ!!」
陛下は安堵の笑みを浮かべながら、無事に見つけた宝石を両手で持ち車内のみんなに見えるように頭上に掲げた。