導入編(オリジナル)
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快斗の隣の席まで来て荷物を置いた名前は、自分に向けられる快斗の視線に気が付いたのか、チラリと横に視線を向けると、快斗とバッチリ目が合う。
「………!」
「……………」
(今こいつ………?)
名前が快斗と目が合った途端ほんの一瞬だけ、驚いたような顔をしたのを快斗は見逃さなかった。
card.8
「こら快斗!何、ジロジロ名前ちゃんの事を見てるのよ!」
一瞬見つめ合った2人だったが、青子の言葉に快斗はハッと、名前から視線を逸らして青子を睨む。
「うるせーな!オメーこそ、転校初日なのにさっきから馴れ馴れしいんだよ。」
「何ですってーっ!?」
ムキーッと憤慨する青子を尻目に、快斗は少し考えを巡らせた後に、ニヤリと微笑んで名前にスッと手を差し出す。今の時点では相手が何者かは分からないが、まずは新しいクラスメイトとして悪い印象を与えない方がいいだろう。
「俺、黒羽快斗って言うんだ。よろしくな!」
「あ、うん。よろしく……」
名前は何かを考えるような視線を快斗に向けながら、自分の右手を差し出されている快斗の手に向かって、おずおずと伸ばす。
---ポンッ
「えっ?」
すると名前が差し出された手を握ろうとした瞬間に、小さな音をたてて赤い薔薇の花が快斗の手に現れる。名前は、思わず目を丸くして快斗と薔薇の花を見比べるが、小さく吹き出すように笑ってそれを受け取る。
「ふふ……黒羽君ね。素敵な薔薇も、ありがとう。凄いね、びっくりした」
「"快斗″でいいよ!」
快斗は、そんな名前の反応に気をよくしたのか、ニヤリと自慢気に笑いながらパチリとウィンクする。
そんなやり取りを見ていた青子は、薔薇を受け取った後に席に座った名前に勢いよく声をかける。
「名前ちゃん!バ快斗に何か変な事されたらすぐに青子に言ってね!こいつ本当にお調子者なんだから!」
「……なっ!青子てめぇ…!お調子者って何だよ?余計な事を言うんじゃねぇっ!俺は転校初日の緊張を解してやろうとしただけじゃねーか」
そんな2人のやりとりをクラスメイト達はいつものように、笑いながら見守る。
「………貴方達、仲良いのね。付き合ってるの?」
名前はそんな2人の姿や慣れた様子の教室の雰囲気に、首を傾げながらポツリと尋ねる。そんな名前の質問に、青子と快斗は過剰に反応しガタリと立ち上がる。
「「ただの幼なじみだ・よ!」」
2人の大きな声が響き渡った教室の前では、今にも怒りだしそうに肩を震わせた教師が立っていた。
「………!」
「……………」
(今こいつ………?)
名前が快斗と目が合った途端ほんの一瞬だけ、驚いたような顔をしたのを快斗は見逃さなかった。
card.8
「こら快斗!何、ジロジロ名前ちゃんの事を見てるのよ!」
一瞬見つめ合った2人だったが、青子の言葉に快斗はハッと、名前から視線を逸らして青子を睨む。
「うるせーな!オメーこそ、転校初日なのにさっきから馴れ馴れしいんだよ。」
「何ですってーっ!?」
ムキーッと憤慨する青子を尻目に、快斗は少し考えを巡らせた後に、ニヤリと微笑んで名前にスッと手を差し出す。今の時点では相手が何者かは分からないが、まずは新しいクラスメイトとして悪い印象を与えない方がいいだろう。
「俺、黒羽快斗って言うんだ。よろしくな!」
「あ、うん。よろしく……」
名前は何かを考えるような視線を快斗に向けながら、自分の右手を差し出されている快斗の手に向かって、おずおずと伸ばす。
---ポンッ
「えっ?」
すると名前が差し出された手を握ろうとした瞬間に、小さな音をたてて赤い薔薇の花が快斗の手に現れる。名前は、思わず目を丸くして快斗と薔薇の花を見比べるが、小さく吹き出すように笑ってそれを受け取る。
「ふふ……黒羽君ね。素敵な薔薇も、ありがとう。凄いね、びっくりした」
「"快斗″でいいよ!」
快斗は、そんな名前の反応に気をよくしたのか、ニヤリと自慢気に笑いながらパチリとウィンクする。
そんなやり取りを見ていた青子は、薔薇を受け取った後に席に座った名前に勢いよく声をかける。
「名前ちゃん!バ快斗に何か変な事されたらすぐに青子に言ってね!こいつ本当にお調子者なんだから!」
「……なっ!青子てめぇ…!お調子者って何だよ?余計な事を言うんじゃねぇっ!俺は転校初日の緊張を解してやろうとしただけじゃねーか」
そんな2人のやりとりをクラスメイト達はいつものように、笑いながら見守る。
「………貴方達、仲良いのね。付き合ってるの?」
名前はそんな2人の姿や慣れた様子の教室の雰囲気に、首を傾げながらポツリと尋ねる。そんな名前の質問に、青子と快斗は過剰に反応しガタリと立ち上がる。
「「ただの幼なじみだ・よ!」」
2人の大きな声が響き渡った教室の前では、今にも怒りだしそうに肩を震わせた教師が立っていた。