「クリスタル・マザー」編
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「お気に召しましたか?女王陛下…これが我が日本の誇る豪華列車…ロイヤル・エクスプレスでございます」
「ええ、とても気に入っていますわ。それに今日は有名人にも会えましたから」
「え?」
「怪盗キッドという…盗賊の事ですわ!!」
card.76
「えぇえ!陛下…怪盗キッドと会われたのですか!?」
突然の女王陛下の告白に、陛下のまわりで護衛していた中森がバッと陛下に詰め寄る。
「ええ…我がイングラム広国の宝を盗みに参りましたの…"ヨーロッパ最大のトパーズである…このクリスタル・マザー″をね!!」
女王は自分の胸元で輝く宝石をチラリと見ながらそう告げる。
「し…しかし、それならなぜ奴はその宝石を持ち去らなかったんですか?」
「フフ…一目見てきっと彼にもわかったんですわ。これが偽物であると」
陛下は胸元の宝石を持ちながら、サラリと答える。
「えっ?偽物…?」
「ええ、本物の宝石は別の所に隠してありますわ」
「ど……どこに!?」
『それは警部さんにもお教え出来ませんわ…この列車のどこかで怪盗キッドが聞いているかもしれませんからね…』
(…くそっ。まずは隠し場所を見つけねーと)
快斗は耳に入れたイヤホンから聞こえて来る警部と女王陛下の会話を聞きながらため息をつく。
「…快斗?何怖い顔してるのよ」
「うるせーぞ、青子。」
イヤホンから聞こえる会話に聞き入っていた快斗は、隣に座る青子に顔を覗きこまれる。
「何よ!快斗が乗りたいっていうから、青子がお父さんに切符頼んだのに。さっきだって1人でフラフラどこか行っちゃうし」
「別にいいだろ?ちょっと列車の中を見てたんだよ…」
(…怪盗キッドとして女王陛下の所に行ってたんだよ)
本当の事を言えずに、快斗は小さくため息をつきながら渋々と答える。
(青子のおかげで違和感なく電車に乗れたのは良いが……やっぱりキッドの仕事するのには、1人じゃねーとやりにくいな。それに今日は…)
「お待たせー」
青子と快斗が渋い顔で言い合っている所に、名前が手にいくつかのドリンクと食べ物が入った袋を持って戻って来る。
「わぁ!名前ちゃん、たくさんありがとう」
「悪ぃな…1人で買いに行かせちまって」
名前は買ってきた食べ物を置きながら、快斗と青子と向き合った席に腰を降ろす。
「ううん…綺麗な列車の中見れて楽しかったわ」
「そっか。俺もさっき見てきたぜ」
(今日は名前も側にいるからな…ヘマしないようにしねーと)
名前からドリンクを受け取りながら、快斗は気合いを入れるのだった。
「ええ、とても気に入っていますわ。それに今日は有名人にも会えましたから」
「え?」
「怪盗キッドという…盗賊の事ですわ!!」
card.76
「えぇえ!陛下…怪盗キッドと会われたのですか!?」
突然の女王陛下の告白に、陛下のまわりで護衛していた中森がバッと陛下に詰め寄る。
「ええ…我がイングラム広国の宝を盗みに参りましたの…"ヨーロッパ最大のトパーズである…このクリスタル・マザー″をね!!」
女王は自分の胸元で輝く宝石をチラリと見ながらそう告げる。
「し…しかし、それならなぜ奴はその宝石を持ち去らなかったんですか?」
「フフ…一目見てきっと彼にもわかったんですわ。これが偽物であると」
陛下は胸元の宝石を持ちながら、サラリと答える。
「えっ?偽物…?」
「ええ、本物の宝石は別の所に隠してありますわ」
「ど……どこに!?」
『それは警部さんにもお教え出来ませんわ…この列車のどこかで怪盗キッドが聞いているかもしれませんからね…』
(…くそっ。まずは隠し場所を見つけねーと)
快斗は耳に入れたイヤホンから聞こえて来る警部と女王陛下の会話を聞きながらため息をつく。
「…快斗?何怖い顔してるのよ」
「うるせーぞ、青子。」
イヤホンから聞こえる会話に聞き入っていた快斗は、隣に座る青子に顔を覗きこまれる。
「何よ!快斗が乗りたいっていうから、青子がお父さんに切符頼んだのに。さっきだって1人でフラフラどこか行っちゃうし」
「別にいいだろ?ちょっと列車の中を見てたんだよ…」
(…怪盗キッドとして女王陛下の所に行ってたんだよ)
本当の事を言えずに、快斗は小さくため息をつきながら渋々と答える。
(青子のおかげで違和感なく電車に乗れたのは良いが……やっぱりキッドの仕事するのには、1人じゃねーとやりにくいな。それに今日は…)
「お待たせー」
青子と快斗が渋い顔で言い合っている所に、名前が手にいくつかのドリンクと食べ物が入った袋を持って戻って来る。
「わぁ!名前ちゃん、たくさんありがとう」
「悪ぃな…1人で買いに行かせちまって」
名前は買ってきた食べ物を置きながら、快斗と青子と向き合った席に腰を降ろす。
「ううん…綺麗な列車の中見れて楽しかったわ」
「そっか。俺もさっき見てきたぜ」
(今日は名前も側にいるからな…ヘマしないようにしねーと)
名前からドリンクを受け取りながら、快斗は気合いを入れるのだった。