「クリスタル・マザー」編
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ガタン、ガタンと揺れる電車。
快斗と名前は、ボックス席に向かい合って座っていた。
(…怪盗キッドが予告状を出してる場所に、快斗と一緒に向かうなんて変な感じね。私、本当に来て良かったのかな?)
名前は怪盗キッドと快斗の関係を突き止めたい気持ちはあるが、邪魔をしたいわけではない。予定外の自分の存在が、快斗の足を引っ張らないか不安を感じていた。
card.75
「…青子がいる駅まで40分くらいで着くみたいだな」
「意外と早く着くね。ロイヤル・エクスプレス楽しみだわ。こんな機会じゃないと乗れないもんね」
名前は、パラパラとめくっていたパンフレットを閉じて快斗に向けて微笑む。名前に気を使って、電車内ではキッドの話題は避けているのだ。
「…そうだな、俺も楽しみ」
そんな名前の気遣いを知らない
快斗は、名前の笑顔を見てドキリと胸が高鳴るのを感じる。
「……何かこうやって一緒に出掛けたりしてると、デートみたいだよな。」
「…え?」
「名前はしたことある?"デート"」
「…な、ないけど」
「俺もない。今度は本当に2人どっか行こうぜ」
「え…あ、うん」
快斗の誘いに今度は名前が照れてしまう。今のはつまりデートしようという事だろうか。名前が困惑していると、快斗は軽く頭を掻いた後に、名前はさ…と、少し戸惑いがちに呟く。
「…ん?」
「名前は前の学校に好きな奴とか……彼氏とかいるの?」
(今まで確認してなかったけど、今さらいるなんて言われたら俺立ち直れないけど…)
快斗は一抹の不安を覚えながらも,名前に尋ねる。
「…そんなの、どっちもいないわよ」
しかし名前がサラリと答えた否定の言葉に快斗は内心大きく安堵する。
「ふぅん…じゃ、どこが良い?」
「え?」
「今度の"デート"!」
「…え、本当に"デート″なの?」
「俺、こう見えて映画とか割と好きだぜ?名前は?」
「あっ、私も映画は好き…」
名前は快斗の勢いに押されながらも思わずつられてそう答える。
「じゃ、今度の休みは映画かな…でも晴れてたら動物園とかも良いよなぁー」
楽しそうにいろいろな行き先を提案する快斗の様子に、名前は何だか照れ臭さを感じながらも本当に出かけるのが楽しみになってしまう。
「水族館は?」
「げっ、冗談やめてくれよ!」
「あは、本当に嫌なんだ?イルカとかペンギンは可愛いじゃない」
「そこに行くまでに絶対水槽の前通るじゃねーか!!」
目的地までの40分、二人の会話は途切れることなく盛り上がっていた。
快斗と名前は、ボックス席に向かい合って座っていた。
(…怪盗キッドが予告状を出してる場所に、快斗と一緒に向かうなんて変な感じね。私、本当に来て良かったのかな?)
名前は怪盗キッドと快斗の関係を突き止めたい気持ちはあるが、邪魔をしたいわけではない。予定外の自分の存在が、快斗の足を引っ張らないか不安を感じていた。
card.75
「…青子がいる駅まで40分くらいで着くみたいだな」
「意外と早く着くね。ロイヤル・エクスプレス楽しみだわ。こんな機会じゃないと乗れないもんね」
名前は、パラパラとめくっていたパンフレットを閉じて快斗に向けて微笑む。名前に気を使って、電車内ではキッドの話題は避けているのだ。
「…そうだな、俺も楽しみ」
そんな名前の気遣いを知らない
快斗は、名前の笑顔を見てドキリと胸が高鳴るのを感じる。
「……何かこうやって一緒に出掛けたりしてると、デートみたいだよな。」
「…え?」
「名前はしたことある?"デート"」
「…な、ないけど」
「俺もない。今度は本当に2人どっか行こうぜ」
「え…あ、うん」
快斗の誘いに今度は名前が照れてしまう。今のはつまりデートしようという事だろうか。名前が困惑していると、快斗は軽く頭を掻いた後に、名前はさ…と、少し戸惑いがちに呟く。
「…ん?」
「名前は前の学校に好きな奴とか……彼氏とかいるの?」
(今まで確認してなかったけど、今さらいるなんて言われたら俺立ち直れないけど…)
快斗は一抹の不安を覚えながらも,名前に尋ねる。
「…そんなの、どっちもいないわよ」
しかし名前がサラリと答えた否定の言葉に快斗は内心大きく安堵する。
「ふぅん…じゃ、どこが良い?」
「え?」
「今度の"デート"!」
「…え、本当に"デート″なの?」
「俺、こう見えて映画とか割と好きだぜ?名前は?」
「あっ、私も映画は好き…」
名前は快斗の勢いに押されながらも思わずつられてそう答える。
「じゃ、今度の休みは映画かな…でも晴れてたら動物園とかも良いよなぁー」
楽しそうにいろいろな行き先を提案する快斗の様子に、名前は何だか照れ臭さを感じながらも本当に出かけるのが楽しみになってしまう。
「水族館は?」
「げっ、冗談やめてくれよ!」
「あは、本当に嫌なんだ?イルカとかペンギンは可愛いじゃない」
「そこに行くまでに絶対水槽の前通るじゃねーか!!」
目的地までの40分、二人の会話は途切れることなく盛り上がっていた。