接近編
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「ごめんね、わざわざ家まで送ってもらっちゃって」
ファミレスを出た頃には、すっかり辺りは暗くなっていた。マンションのエントランスまで送ってもらった名前は、快斗に改めて頭を下げる。
card.73
「全然良いって!俺ん家から大して離れてなかったし…名前の事心配だしな」
「……。」
(…最近の快斗は本当に何なのかしら…いろいろ直接的で恥ずかしいんだけど)
「家の親もよく仕事でいねーからさ…家も近いし、また飯も一緒に行こうぜ」
「うん…私も1人で食べるより楽しいし、今日は急に誘ったのにありがとう。」
「いやいや。お礼とか良いから。俺とお前の仲だろ?…この近くに美味いラーメン屋があるんだ。今度はそこ行こうぜ」
「それじゃ、またな」と、快斗はニッコリ笑って今歩いてきた道を戻り始める。
名前は快斗が角を曲がるまでその背中を見送ってから、マンションに入って行った。
ガチャリと扉を開けて部屋に入ると、名前は制服を脱いでソファに座り一息つく。
(……快斗が私に何かを言おうとしてくれたのは確かよね)
ファミレスでの快斗の様子を思い出して、名前は天井を見上げる。
「…とりあえず一歩前進かな、ゆっくりでも良いのかもしれない」
(…快斗が怪盗キッドかもしれないって思ってから、私が快斗と出会ってからも…まだそんなに時間がたってないし。焦る必要ないよね)
名前は今日のやりとりから、ほんの僅かだが状況は進展したように感じて心が軽くなる。
いつか快斗が本当の事を話してくれる…話したいと思う相手に自分がなれたら良い。ゆっくりでも良いから少しずつ怪盗キッドのことも、快斗のことも理解していきたい。
「……それにしても、私の気持ちはどこから来るのかしら」
名前は、自分がどうしてこんなに快斗の事が気になるのだろうか…とぼんやり考える。
~~♪~♪
そんな時、ふと携帯から音楽が流れて名前はソファから手を伸ばして机にある携帯を取る。
_____________________
from:黒羽快斗
to:名字名前
21:36
名前、登録出来てるか?
今日はありがとな
名前と2人でゆっくり喋れて楽しかったよ
名前を連れて行きたい美味い店たくさんあるから、また行こうぜ!
また明日学校でな!
_____________________
「ふふ…」
何気ない快斗からのメールに自然と笑みがこぼれる。快斗への気持ちが、どんな物なのかまだ分からないが…快斗からのメールを嬉しいと感じる名前の気持ちは本物だった。
ファミレスを出た頃には、すっかり辺りは暗くなっていた。マンションのエントランスまで送ってもらった名前は、快斗に改めて頭を下げる。
card.73
「全然良いって!俺ん家から大して離れてなかったし…名前の事心配だしな」
「……。」
(…最近の快斗は本当に何なのかしら…いろいろ直接的で恥ずかしいんだけど)
「家の親もよく仕事でいねーからさ…家も近いし、また飯も一緒に行こうぜ」
「うん…私も1人で食べるより楽しいし、今日は急に誘ったのにありがとう。」
「いやいや。お礼とか良いから。俺とお前の仲だろ?…この近くに美味いラーメン屋があるんだ。今度はそこ行こうぜ」
「それじゃ、またな」と、快斗はニッコリ笑って今歩いてきた道を戻り始める。
名前は快斗が角を曲がるまでその背中を見送ってから、マンションに入って行った。
ガチャリと扉を開けて部屋に入ると、名前は制服を脱いでソファに座り一息つく。
(……快斗が私に何かを言おうとしてくれたのは確かよね)
ファミレスでの快斗の様子を思い出して、名前は天井を見上げる。
「…とりあえず一歩前進かな、ゆっくりでも良いのかもしれない」
(…快斗が怪盗キッドかもしれないって思ってから、私が快斗と出会ってからも…まだそんなに時間がたってないし。焦る必要ないよね)
名前は今日のやりとりから、ほんの僅かだが状況は進展したように感じて心が軽くなる。
いつか快斗が本当の事を話してくれる…話したいと思う相手に自分がなれたら良い。ゆっくりでも良いから少しずつ怪盗キッドのことも、快斗のことも理解していきたい。
「……それにしても、私の気持ちはどこから来るのかしら」
名前は、自分がどうしてこんなに快斗の事が気になるのだろうか…とぼんやり考える。
~~♪~♪
そんな時、ふと携帯から音楽が流れて名前はソファから手を伸ばして机にある携帯を取る。
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from:黒羽快斗
to:名字名前
21:36
名前、登録出来てるか?
今日はありがとな
名前と2人でゆっくり喋れて楽しかったよ
名前を連れて行きたい美味い店たくさんあるから、また行こうぜ!
また明日学校でな!
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「ふふ…」
何気ない快斗からのメールに自然と笑みがこぼれる。快斗への気持ちが、どんな物なのかまだ分からないが…快斗からのメールを嬉しいと感じる名前の気持ちは本物だった。