接近編
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「……いつも大事なタイミングでかけてくるわね」
名前は、小さくため息をついてそう呟く。名前の言葉に、快斗はピクリと反応するが笑顔を崩さずに名前に声をかける。
「俺に構わず出ろよ?大事な用かもしれないぜ」
card.72
「ごめんね。ありがとう……もしもし?」
名前は小さく快斗に手を合わせて電話に出る。
『もしもし?……何か周りが煩えな、今電話大丈夫か?』
電話口から僅かに響く声に、快斗はやっぱりな…と、心の中でため息をつく。
(名探偵か……本当に、いつもタイミングが良いのか悪いのか)
快斗は電話で話す名前をぼんやりと見つめながら、好敵手の顔を思い浮かべる。
(こんなタイミングで電話してきやがって……名前には何にも言うなって事か?名探偵)
快斗は小さく自嘲気味に笑いながら、電話している名前から目を反らした。
「今、友達とご飯食べてるのよ…何か用事?」
『ああ悪ぃな…ちょっと聞きたい事があって…』
「ああ、それなら…」
名前は2言3言言葉を交わすと、それで用件がすんだようで電話を切る。
「ふぅ…ごめんね、快斗」
携帯を切った名前は、待たせてしまった快斗に謝りながら声をかける。
「いや…良いよ。それよりさ、俺にも番号教えてくれよ」
「あ、うん…そういえばまだ交換してなかったもんね」
名前はお互いの番号を交換しながら、携帯を操作している快斗にチラリと目を向ける。
--名前。…俺、--
(もう、さっきの話に戻れる雰囲気じゃないわね。新一の馬鹿…)
名前は、名前のアドレスと番号を登録している快斗を見つめる。
(快斗……さっき何を言おうとしていたのかな)