「ダーク・ナイト」編
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「これが施設の住所と電話番号です…すみませんが、息子の事をお願いします」
「はーい!」
コネリーから住所が書かれた紙を受け取ながら、ケンタを抱き抱えている青子は笑顔で頷く。
「………はぁ」
青子の腕の中にいるケンタは、不満そうに小さくため息をついた。
card.599
「コネリーさん!外で待機中の、あなたの部下が呼んでますが…」
青子と話していたコネリーに、日本の捜査員がそう声をかける。コネリーは、「分かりました」と小さく頷いて、くるりと中森に視線を向ける。
「では…中森警部、ナイトメアを頼みましたよ!」
「ええ、キッドもろともお縄にしてやりますよ!!」
中森はコネリーの言葉に大きく頷いて、固い握手を交わす。そんな中森の熱意に応えるように、コネリーも小さく頷いた後に踵を返して部屋から出ていった。
「名前ちゃん、青子と一緒にケンタ君を送りに行かない?」
コネリーの背中を見送った後に、名前の隣に立つ青子が笑顔でそう尋ねる。
「……え?」
(うーん。ナイトメアの事もあるし、出来れば今日は現場に残りたいんだけどな)
青子に誘われた名前が何と答えるべきか一瞬言葉を詰まらせるが、そんな名前に向かって中森が声をかける。
「あー…青子!悪いが名前ちゃんは用事がないなら、もう少し残ってもらいたいんだが」
「えー、どうしてー?」
そんな中森の言葉に、青子は不思議そうに首を傾げる。
「いや…快斗君と同じ理由だよ。高校生探偵として名の知れた名前ちゃんにも、出来れば防犯システムを見てもらいたい」
「えっ!私もですか?」
「…………。」
(ははっ……ICPOが来てる手前、本当になりふり構っていられねーんだな)
中森の提案に驚く名前の横で、快斗は乾いた笑みを浮かべる。
「名前ちゃん、どうかな?」
「あ…はい。特に用事はないので、大丈夫です。お役にたてるか分かりませんけど…」
(……というか、張り切ってる中森警部には悪いんだけど…現場の捜査に口を出せるような状況にいたら、思いっきり快斗の味方しちゃうと思うんだけどな…)
「ははっ…良いじゃねーか!2人で協力して怪盗キッドとナイトメアって野郎を捕まえてやろうぜ!!」
そんな名前の横で、快斗は楽し気に口角を上げて名前の肩をポンポンと叩く。
「………そうね、頑張るわ」
(快斗…この状況を楽しんでるわね)
そんな快斗に名前は呆れたように僅かに眉を寄せながらも、中森の手前話を合わせて小さく頷いてみせる。
「いやー、ありがとう!!青子、お前は良い友達を持ったな!!ワシは嬉しい!!」
「もー!お父さんったら名前ちゃんまで巻き込まないでよ」
名前と快斗の思いをよそに、中森は至極嬉しいそうに青子の背中をバシバシと叩いている。その後ふいに真剣な表情に戻ると、快斗達に視線を向ける。
「それじゃ…さっそくだが、防犯システムを見に行こうか」
「分かりました」
「青子…ごめんね。ケンタ君の事よろしくね」
「ううん、大丈夫!任せて!」
「ほら、名前ちゃん行くぞ」
名前は青子に申し訳なさそうに声をかけると、快斗に手を引かれながら中森の後に続いて歩みを進めた。