「ダーク・ナイト」編
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快斗と並んで学校から帰る途中、名前は思いもよらぬ言葉に目を丸くして快斗を見る。
「え?快斗、明日お仕事なの?」
(最近は、あんまり怪盗キッドの快斗を見てなかったから久しぶりな感じがするわね…)
「ああ…それで、この後ちょっと準備があってさ。ジィちゃんの所に寄って行かなきゃならねーんだ」
そんな名前に、快斗は申し訳なさそうに言葉を続ける。
「だから…今日は、名前ちゃんの家まで送って行けねーんだけど…」
「…え?」
「ん?もしかして、今日何かあったのか?」
快斗の言葉に僅かに目を見開く名前に、快斗は不思議そうに首を傾げる。
「あ……ううん、平気よ。仕事…失敗しないように、ちゃんと準備してね」
しかし名前は慌てて首を振ると、笑顔で快斗に言葉に返す。
「…………。」
快斗は、そんな名前の態度にどこか納得がいかないように名前の横顔を見つめていた。
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「さすがに…快斗に少し怪しまれちゃったわね」
仕事の準備があるという快斗に別れを告げた名前は、小さくため息をつきながら眉を寄せる。
「さて…と、どうしようかしら」
(ここ数日の感じだと……多分勘違いじゃなさそうだし。今日あたり、快斗に相談しようと思ったけど。仕事中に迷惑はかけられないしなぁ)
名前は、ポツリと呟きながら視線の先に自分のマンションが見えてきたタイミングで、鞄の中から携帯を取り出す。
「……………。」
(気が進まないけど……新一に聞いてみようかな。心当たりがあるのは…どちらかと言えば"こっち″だし…)
そして、チラリと背後を気にしながらもマンションのエントランスに入りながら、コナンの携帯の番号を表示して発信ボタンを押した。
『……組織の奴ら?』
---ガチャン、
「そう…最近、組織の関係で何か進展あった?」
(……分かってたけど、さすがに組織関連の話になると新一の声が怖いわね)
名前は、部屋の鍵を閉めたことを横目で確認しながら、電話先のコナンに言葉を返す。
『別にこれと言ってねーけど。それより、俺がこの間オメー言った事忘れたのかよ。黒羽を巻き込みたくないなら……』
「………忘れてはいないけど。"組織の件に関わらない″と言ったつもりはないわよ」
名前は刺のあるコナンの言葉に小さくため息をつきながらも、コナンの言葉を遮って言葉を返しながらリビングに向かって行く。
『オメーなぁ……ったく。その事に関しては、また詳しく聞くとして……それより何で急にそんな事聞くんだよ?』
コナンは、そんな名前の態度に呆れたようにため息をつきながらも、不思議そうに名前に尋ねる。
「……いや、別に何にもないなら良いのよ」
名前は、鞄をソファに置くとそのままソファに腰を降ろして、携帯を持ち変えながら言葉を返す。
『……はぁ?そこまで言って、何にも言わないつもりかよ?』
しかし、名前の言葉を聞いたコナンからは不満気な言葉が返ってくる。
「……………。」
(まぁ……そんなの新一が許すわけないわよね。うん……分かってたけど)
名前は、小さくため息をつくと困ったように視線をさ迷わせた。