「時計じかけの摩天楼」編
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「あ、目暮警部ですか?工藤です。ええ……森谷教授のギャラリーに皆さんを集めてください。はい、続きはギャラリーで。では、お願いします」
---ピッ、
「オメー、どうする気だよ?」
快斗の話を聞き終えた途端に、変声機を片手に電話で目暮達をギャラリー集めようとするコナン。快斗は、不思議そうに首を傾げる。
「犯人が分かったからな。ここで説明した方が、いろいろ都合が良いんだ。……ところで、黒羽」
「何だよ?」
(゙犯人が分かった″って……結構重大な事を当たり前のように言いやがって、こいつ…)
電話を切って平然とそう答えながら、コナンは快斗に視線を向ける。
「オメー普段コソ泥やってるんだし、物探すの得意だろ?ちょっと頼みがあんだけど……」
「おいおい…人に物を頼む割には、随分な態度だな?」
快斗は、コナンの言葉に眉間に皺を寄せながらコナンにジト目を向けた。
card.560
「じゃあ…頼んだぞ!多分"それ″が必要なのは、話の後半だから」
「………へいへい」
快斗は気怠そうにヒラヒラと手を振りながらも、コナンの頼みを受けてギャラリーから出ていく。
「……………。」
(さて……黒羽に任せときゃ、多分見つかるだろうし)
コナンは快斗を見送ったあと、目暮達が来るまでに部屋の準備や自分が身を隠す場所を探そうと、ぐるりと辺りを見渡す。
「……あれ、これライターか?」
(確か、さっき教授がパイプを吸ってた時は……)
そして、ふと教授の机に置かれたライターが目に止まって、何となくライターに手を伸ばした。
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---ガチャ、
「どうぞ、こちらがギャラリーです」
「それにしても、あの探偵坊主。こんな所に呼び出して、何があるっていうんだ?」
コナンが変声機を片手に、ギャラリーの物陰に身を潜めてしばらくたってから、森谷を先頭に目暮や小五郎達がギャラリーに入って来た。
「凄い写真の量だ…」
「さすが森谷教授。本当に多くの建物を建築しているんですな」
「!?」
(なっ!?なぜカバーが外れているんだ?)
目暮や小五郎、白鳥達が初めて入ったギャラリー内を物珍しそうにぐるりとを見渡している中、森谷は黒い布で覆っていたはずのショーケースのカバーが外されている事に気付いて目を見開く。
---プルルル、プルルル
そんな森谷を尻目に、室内にはタイミングを見計らったように目暮の携帯の着信音が響く。
「おっ、工藤君だ………もしもし?目暮だ。ああ…今ちょうどギャラリーについたよ」
『わかりました。目暮警部……皆さんにも聞こえるように、拡声ボタンをお願いします』
「ああ…分かった」
目暮は新一の言葉を聞いて、一度電話を耳元から話すと指示通り拡声ボタンを押す。
『皆さん……実は、今回の事件の放火犯と爆弾犯の正体が分かったんです』
「な…何っ!?」
「本当かね?工藤君っ!!」
「………。」
新一の言葉に目を見開く白鳥や目暮達の横で、森谷はピクリと眉を寄せる。
『今回のこの一連の事件は、森谷教授に恨みを持つ者の犯行ではありません…』
「な…何だと?」
電話から聞こえる新一の思わぬ言葉に、小五郎は目を丸くする。
『……犯人は最近放火された4軒の家、そしてあの橋を設計した森谷教授……あなたですっ!!』
そんな中、新一は一段声を下げた真剣な口調で犯人の名を告げた。