「時計じかけの摩天楼」編
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「…………。」
コナンは、ドサッと病室のベッドに横になりながら考えを巡らせる。快斗もコナン同様に爆弾の在り処について考えながら、窓の外の太陽を眺める。
「……そういえば、日が暮れたら爆発するって事は…オメーがさっき乗ってたスケボーと逆だよな?」
「………え?」
そして、窓の外を見ている快斗がふと思いついたように呟いたその言葉に、コナンは不思議そうに首を傾げる。
「名前ちゃんに聞いたけど…オメーのスケボーって、確か動力がソーラーパワーだから日が暮れると動かなくなるんだろ?」
「あ、ああ…そうだな」
(日……太陽……!?)
---ガバッ!!
「!!……そうかっ、そういう事か!!黒羽でかした!」
コナンは、快斗の言葉から何かを思い付いたのかガバッと起き上がって、快斗に笑顔をみせる。
「え?」
(何だかよく分からねーけど……何か分かったみたいだな。それにしても、こいつに褒められると気味が悪ぃな)
快斗は、慌ててどこかに電話しているコナンを見つめながら首を傾げた。
card.555
「名前どうしたの?」
快斗との電話を終え、蘭の元へ戻った名前。そんな名前に気付いた蘭は、目を丸くしながら名前に声をかける。
「……え、何が?」
「何がって……ここ、凄い皺よ?」
蘭は小さく笑いながら、名前の眉間を指差してそう告げる。
「あ、やだ……本当?」
名前は無意識に眉を寄せていた事に気付いて、困ったように小さく頭を掻く。
「電話…誰だったの?」
「ん…快斗だった」
「もしかして……名前と黒羽君…まだ喧嘩してるの?」
「喧嘩っていうか……何か、もうよく分からないわ」
蘭の問いに、名前は小さくため息をつきながら携帯を鞄にしまう。
「……………。」
(久しぶりの電話があんな電話だと…私から、あえてもう1回電話するのも何だか気がひけちゃうし。どうしたら良いのかしら)
「……………。」
普段あまり感情を表に出さない名前が、珍しくぼんやりとしながら大きくため息をつく姿を蘭は心配気に見つめた。
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-----プルルル、プルルル
「…ん?」
名前が快斗の事を考えながらため息をついていた頃、東都鉄道の運行部長である坂口や指令長の楠、小五郎と共に爆弾の在り処について頭を捻らせていた目暮は、携帯電話の着信音に反応して携帯を取り出す。
「もしもし…目暮だ!」
『警部…工藤です!!』
「おおっ、工藤君か!!連絡を待っとったぞ!」
目暮は電話口から聞こえる"工藤新一″の声に、パッと笑顔を見せながら言葉を返した。