「黄昏の館」編
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…ジジジと、小さな機械音が響く部屋にはたくさんの画面。
その画面には、館に仕掛けられたいくつもの隠しカメラの映像を映し出されている。
小さな画面に写る倒れた人間達は、壊れた人形のように誰も動かない。
card.55
(…やはり探偵を集めても…解けなかったか)
画面を見つめていた人物は、招待した探偵達が倒れている画面から目を反らして頭を抱えながら落胆する。
---フッ
すると目の前のうち1つの画面が、突然映像が切れて真っ暗になる。
(き…切れた!?なぜ隠しカメラの映像が…)
---ウィーン
突然途切れた映像に狼狽えていると、背後から聞こえてきた機械音にハッと振り返る。
そこには、小五郎たちが倒れている部屋に設置されたパソコンからの入力がカタカタと打ち込まれていく。
「宝の暗号は解けた
直接口で伝えたい
食堂に参られたし
我は7人目の探偵」
「…!?」
パソコンに打ち込まれた文章を見た人物は、目を見開いて思わず食堂に向かい駆け出して行く。
(バ、バカな!招いた探偵は皆死に絶えたはず…7人なぞいるはずがない!)
ハァハァと息を切らしながら、たどり着いた食堂の扉をそっとあける。
しかし食堂の室内に気を取られていたその人物は気づかなかった。自分の背後に余裕の笑みを浮かべた人間が立っている事に。