「黄昏の館」編
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「ええ!?千間さんが殺された?」
「ああ。車のライトをいじると爆発するように細工されてたみてーだぜ」
「そ、そんなぁ…」
橋を確認しに行き戻ってきたのは、茂木と小五郎の二人だけだった。
橋を確認するために車から降りた二人のために、車内に残った千間がライトを調整した途端に車が爆発したらしい。
何とか爆発を逃れて無事に戻ってきた小五郎と茂木が、車が爆発した時の状況を説明すると蘭がショックを受けて涙を滲ませている。
(これは…本格的に新一の作戦通りになりそうな展開ね)
名前はそんな蘭に気遣いながらも、小さく息をついた。
card.52
「待っていても、このまま殺られるだけだ。他に誰がいないか、手分けして館内を探してみよう」
茂木の提案に他のメンバーも賛同し、本当に館内には誰もいないのか捜索してみる事になる。
「じゃあ私達は女四人でチームを組もうかしら。その方が連れションも出来るしね?」
「…そうね、蘭とメイドさんも一緒に行きましょう?」
ウィンクしながら名前達に声をかける槍田に賛同し、名前が蘭達を促しながらまずはトイレへと向かった。
---女子トイレ
「あれ?メイドさんと名前は?」
ガチャリとトイレから出てきた蘭は、水道で手を洗っている槍田に声をかける。
「あの2人なら、先に出て廊下で待ってるって言ったけど…蘭ちゃん見てきてくれる?」
「…あ、はい」
蘭が言われた通りに廊下に出ると、廊下にはメイドと名前がぐったりとして倒れている。
「えっ!?名前!メイドさんまで…一体何が?」
突然の事に驚いている蘭の背後から、スッと手が伸びてきて、蘭の口元にハンカチがあてられる。一瞬目を見開いた蘭だったが、何もすることの出来ないまますぐに意識を失った。
その頃、白馬を除く男性陣は捜索していた二階の一室に置かれていたピアノの裏側に書かれた血の文字を見つけていた。
『私は烏丸蓮耶に殺される。暗号解読の切り札をやっと掴んだつかんだというのに…』
ピアノの下に潜り込んだ茂木が書かれた文章を読み上げていき、最後の文を見て驚きの表情を見せる。そんな中、コナンはニヤリといつもの笑みを浮かべていた。