「探偵甲子園」編
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---ドッドッドッ!!
「名前ちゃーん!!ほんまに無事で良かったわ!テレビの企画も偽物やし、連絡もとれへんし…ホンマ心配やったんやで!」
無人島から港に戻る船内で、和葉が名前に抱き着きながら声をかける。
「ふふ…ありがとう!和葉ちゃんが平次のメッセージに気付いてくれて、本当に良かったわ!」
名前は、笑顔で和葉を受け止めながら嬉しそうに言葉を返した。
card.505
「…………。」
(この間のエッグの時は、あんまり分からなかったけど……あの2人結構仲良いんだな)
快斗は壁に寄り掛かりながら、和葉と楽しそうに笑顔で話す名前の姿を優しい笑みで見つめている。
---カツン…
「……君もそんな顔するんですね」
そんな快斗の元にふいに足音が近付いてきて、それと同時にそう声がかかる。
「…何だよ?」
快斗が名前から視線をそらして、声がした方に視線を向けると、そこにはいつもの笑みを浮かべた白馬の姿。
「今回は、まず君達が付き合っているという事実に驚きましたが……そんなに名前さんが大切ですか?」
白馬は、快斗に並んで壁に寄り掛かりながらそう声をかける。
「オメー、馴れ馴れしく名前の名前を呼ぶんじゃねーよ」
快斗は、そんな白馬をチラリと横目で見ながら言葉を返す。
「ふっ……そういえば、日本では相変わらず怪盗きながらが世間を騒がしているようですね。英国でも話題になってますよ」
「んー?そうみてーだな」
(またキッドの話題か、相変わらずしつけェ野郎だな……)
快斗は、心の中でため息をつきながら言葉を返す。
「………………。」
「………………。」
「……ふぅ、」
「……あんだよ?」
しばらく快斗を見つめた後に、わざとらしくため息をつく白馬を見て快斗は小さく首を傾げる。
「君は一体何を考えているんですか?」
白馬はため息混じりに快斗に尋ねる。
「何を考えてるって…オメーの話しには、脈絡がなくて訳が分からねーよ」
「………君はいつまで、キッドを続ける気なのか……と、僕は聞いてるんです」
白馬は、いつもの笑みを消して低い声でそう尋ねる。
「……………。」
(こいつ……近くに人がいねェからって、こんな所で何を言い出すんだよ)
快斗は小さくため息をつきながや周りを見渡す。確かに2人の会話が聞こえるほど近くには誰もいないが、狭い船内であるため視線のすぐ先には和葉や蘭…小五郎や平次達もいるのだ。
「だから、俺はキッドじゃねーって何回言ったら分かるんだよ!オメーは!」
快斗はガシガシと頭を掻きながら、白馬に今まで何度言ったか分からない台詞をため息と共に口にした。