「探偵甲子園」編
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「……どーでもいいけど、ボクは君達と同じだよ!」
名前と快斗が小声で会話し、平次が甲谷に詰め寄っている中、ため息をつきながら七槻が口を開く。
「その偽のディレクターに高校生探偵の南の代表として、ここに呼ばれただけ……」
---ヒョォォォ…
card.486
---カッ、ゴロゴロ!!
「わっ!?」
室内に突然風が吹き抜け、七槻や名前達の髪が風にぶわりと靡く。それと同時に雷鳴が轟くと、今まで冷静に話をしていた七槻が、突然耳元をおさえながら声をあげてしゃがみ込む。
「な…七槻さん、どうしました?」
そんな七槻の姿を見て、名前はしゃがみ込んだ七槻の傍寄って心配そうに声をかける。
--…ゴロゴロ…
「……ボク、雷は好かんと!!やけん、はよ窓閉めてくれん?頼むけん!」
七槻は室内に雷鳴響き続けているためか、耳元から手を離さずにギュッと固く目を閉じながら叫ぶ。
「おい、オメー早くそこの窓閉めてやれよ」
しゃがみ込む名前の後ろに立って七槻を覗き込んでいた快斗が、窓の傍に立つ平次に声をかける。
「あ…ああ」
---パタン…
平次が窓を閉めると、雷と雨の音が小さくなる。
「……とにかく1度この部屋を出ましょうか?窓も割れてるし」
「ああ…」
「そやな…」
名前が平次やコナン達に目を向けながら、一旦時津の部屋を出る事を提案する。
「大丈夫ですか?」
そんな中、白馬がサラリとしゃがみ込んでいる七槻の手を取る。
「…う、うん。ありがとう」
「大丈夫…嵐も事件も僕がすぐに鎮めますから」
白馬は七槻を落ち着かせるように背中に手を回しながら、七槻を部屋の外へと促す。
「「…………。」」
(何やこいつ……)
そのやり取りを見ていた平次とコナンは、そんな白馬の台詞に呆れたような視線を向ける。
「ふふ…白馬君って、本当に"白馬君"って感じよね」
名前は、そんな白馬の言葉に小さく笑いながら呟く。
「ああ……あの野郎の甘ったるい声と自信満々な台詞は、本当に勘に触るけどな」
そんな名前の言葉に、快斗は頷きながら呆れたようにため息をついた。