「探偵甲子園」編
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---ザーッ
------ゴロゴロ…
降り注ぐ雨と雷が強くなる中、平次は真剣な表情で時津の遺体を確認している。
---コンコン…
「………来たか」
平次はノックの音に反応してくるりと振り返ると、ハンカチ越しに触れながら扉の鍵をあける。
---ガチャ
「…状況は?」
平次が扉を開けると、そう尋ねる白馬を先頭に真剣な表情を浮かべる高校生探偵達が室内に入ってくる。そして、その後ろには快斗と、どこか動揺したような表情を浮かべる槌尾や甲谷の姿があった。
card.482
「見ての通りや」
平次はチラリと時津の遺体に視線を向けながら、白馬達に状況を伝える。
「頭を堅い物で殴られて殺されてるで、凶器はそこに転がってる金槌やろ…」
「…金槌?」
名前は、平次の視線を辿って床に落ちている金槌を視界に捉えて首を傾げる。
「あのラベンダーの鉢の横にあった、工具箱の中のやつじゃねーか?」
「ああ……さっき快斗が言ってたやつね」
名前の足元にいるコナンが小声で名前にそう告げると、名前も納得したように小さく頷く。
「……それで窓の鍵は?」
そんな中、白馬が割れた窓や散らばったガラスの破片を見ながら平次に尋ねる。
「ああ…ちゃんとかかってたで!俺が窓ガラス割って開けるまで……しっかりとなぁ!」
「フムフム……」
そんな平次の言葉を聞きながら、七槻は窓に近付いて行く。
「窓枠もネジでしっかり留めてあるみたいだね!」
「入口の扉も、特に細工した跡もなさそうよ」
七槻の言葉に続いて、名前も室内を見渡しながら白馬達に向かってそう告げる。
「他に、抜け穴や隠し扉なんかもなさそうだぜ?」
「…………。」
(そういう細工に関しては、快斗の方が得意そうだものね)
あちこち部屋の中を確認している快斗の姿を見て、名前は内心そんな事を考えながら、快斗に近付いくとそのまま隣に並ぶ。
「こらホンマに…」
そんな名前達の見解を統括するように、平次はため息混じりにそう言葉を切り出すと、平次の足元にいるコナンが、平次の言葉を遮るように口を開く。
「密室殺人。しかも、犯人は越水さんと甲谷さんと槌尾さんの中の誰か…って事になるよね?」