「探偵甲子園」編
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「……あ、平次!」
コナン達の後を早足で追っていた名前と快斗は、ロッジの入口近くで平次達に追いつく。
「あれ…名前姉ちゃんと、快…斗お兄さん?」
「なんや…お前らも来たんか?」
名前の声に振り返った平次は、名前と快斗の姿に目を丸くする。コナンは、言いにくそうに顔を歪めながら快斗の名前を呼んだ。
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「名前さんも黒羽君もどうしたんです?」
「なんか、私も気になっちゃって。時津君の部屋を一緒に見に行こうかと思って……」
「俺は、そんな好奇心旺盛な可愛い名前ちゃんのボディーガード」
白馬の問いに、名前は困ったように苦笑しながら返し、快斗は頭の後ろで腕を組んで平然と答える。
「雨降ってるんやから、中で大人しく待っとけば良かったのに…」
「黒羽君がボディーガードですか……名前さん、何かあった時は僕もいますからご安心を」
平次と白馬は、そんな名前達の言葉にそれぞれ思い思いの言葉を返す。
--ザーッ!!
白馬の言葉に、ムキになって言葉を返そうとする快斗を宥めながら、名前達はロッジの外に出て時津の部屋に向かって歩みを進める。
「時津さんの部屋って事は、建物の裏だよね」
---パシャパシャ
コナンの言葉に、名前や快斗達は降りしきる雨を手で防ぎながら、ロッジの裏側に向かって走る。
「結構降ってるわね」
「ああ…名前ちゃん寒くねーか?」
「ええ…平気。ありがとう、快斗」
「お……見えたで!」
走りながら言葉を交わす名前と快斗の前を走っていた平次が、上を見上げながら口を開く。
「…ん?なんや、まだ部屋にいてるやないか…何してるんや、あいつ」
時津の部屋の下にたどり着くと、平次は二階の窓を見上げる。薄暗い窓の端には、時津と思われる人影が見えたため平次は呆れたようにため息をつく。
「あまりよく見えないわね……まだ、トリックが出来てないのかしら?」
「さぁ?」
「どうします?ここから声かけてみますか?」
「せやなぁ……」
名前や白馬も、時津の部屋を見上げながら不思議そうに言葉を交わす。時津の姿は、外から見上げただけでは朧げに輪郭や髪型が見える程度で、その表情までは読み取れない。
---カッ!!!
「………えっ、」
「なっ!?」
「!?」
そんな会話をしていると、突然の雷で時津の部屋が一瞬光りに照らされる。
---ゴロゴロ…
雷鳴が轟き身体に雨が吹き付ける中、名前達は一瞬光りに照らされたあと、今は再び薄暗い闇に包まれた時津の部屋を唖然として見つめる。
「い…今、時津君……」
「血まみれだったよな!?」
一瞬の雷の光りに照らさて見えた時津の姿は、目を見開き頭から流れる血に塗れた変わり果てた姿だった。