「探偵甲子園」編
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---ガチャ
「………ん?」
「え、槌尾さん?」
ダイニングの扉が開く音に気付いて、快斗と名前がくるりと振り返ると、そこに立つ槌尾の姿に目を丸くする。
「どうしたんですか?そんなにズブ濡れで…」
「大丈夫ー?」
そこにはビショビショに濡れた槌尾の姿があり、白馬とコナンが首を傾げながら槌尾に尋ねた。
card.478
「外に煙草の自販機でも探しに行ってたんか?」
「…………。」
平次は小さく笑って冗談混じりに槌尾に声をかけるが、槌尾は濡れた身体のまま視線を下に向けて立ち尽くして黙り込んでしまう。
「「……?」」
そんな姿に、快斗と名前は不思議そうに顔を見合わせる。
(何だか嫌ね。外で何かあったのかしら…?)
名前は眉を寄せながら、薄暗い窓の外に目を向ける。
「…それはそうと、遅すぎなんじゃないかな?彼…」
そんな中、七槻がチラリと携帯に表示された時計を見て呟く。その言葉に、白馬も頷きながら腕時計を確認する。
「……そうですね。あれから2時間以上たちますし」
「そやなぁ。飯も食って腹も膨れたし、あんまり待ちぼうけさせられると眠くなるやんなぁ…」
「そういえば1時間待ったらどうするのかって、時津君何にも言ってなかったわね」
白馬の言葉に盛大にため息をつく平次に続いて、名前も困ったように呟く。
「んじゃー、ちょっと様子見に行ってみっか?」
快斗はそんな名前や白馬達の会話を聞くと、グッと伸びをしながら立ち上がりそう尋ねる。
---ガタン…
「いえ。もし、時津さんがまだ仕掛けの途中だった場合…トリックが他の探偵の皆さんに知れては困ります。私が行って彼に聞いてみましょう……あと、どれくらいかかるかを……」
そんな快斗の言葉に、甲谷は慌ててそう返しながら立ち上がる。
「……確かに。ゲームのルール上、その方が良さそうですね」
「じゃあ、頼むわ!」
白馬や平次も、甲谷の言葉に納得したように頷く。
「はい。では、少々お待ちください」
--バタン
甲谷は小さく頭を下げてそう言い残すと、ダイニングを後にした。