「探偵甲子園」編
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「………。」
(やっぱり圏外か…)
「……どないしんたや?」
時津を除くメンバーで、甲谷の作った食事を囲んでいるなか、携帯を覗き込んでため息をつくコナン。それを見て、隣に座る平次が声をかける。
「いや……携帯、やっぱり圏外みてーだからさ」
「ああ…こんな離れ小島やからな。……しゃーないやろ。あの姉ちゃんらの事、気にしてるんか?」
「まぁな。一応、連絡しとかねーと蘭の奴が心配しそうだと思ってな。今回は、ただでさえよく分からねー企画だしよ…」
「そやなぁ。まぁ、明日になれば俺らも一応帰れるみたいやし、大丈夫やろ!」
card.474
「わぁ…これ美味しい!」
「んー?オメーがそんな反応するなんて珍しいじゃん。どれどれ?」
「ほら、これよ。これ牛肉かな?快斗はもう食べた?」
「ああ、さっき1つ食べたぜ。ほら……俺の1個やるよ!」
「え、快斗の分なくなっちゃうじゃない」
「俺は1個食べたから十分。それに名前ちゃんの喜んでる顔見た方が、俺的には美味しいし!」
「ふふ……何よ、それ」
「ほら、いいから食えって。あ、何ならあーんしてやろうか?」
「「……………。」」
平次とコナンは、隣で楽しそうに夕食を交わす名前と快斗にチラリと目を向ける。
「あいつらは、呑気やな」
「ああ……」
(黒羽の野郎……さっき俺が言った事、全然聞いてねーな)
コナンは、ワイワイと名前と盛り上がる快斗の姿を見て、呆れたようにため息をつく。
「まぁ……名前も、何か事件が起こらなきゃ意外と普段は気抜けてるところがあるからな」
「確かに。あいつ事件の最中は、めちゃくちゃ頼りになるけど……普段は割とぼやーっとしてるとこあるもんなぁ。今回は、ちょっと変な所があるとは言え…ただの番組の企画やからな。名前にしてみたら、そんなに気張る必要もないっちゅーわけか」
平次も名前達の様子に小さく苦笑しながら、自分の料理に箸を伸ばす。
「まぁな。だが、まだ分からねー事が多いからな……あんまり気抜いてもいられねーだろ」
コナンも諦めたように携帯をポケットにしまうと、平次に続いて食事を始める。
「せやな……それに、あの北の探偵に負けてもいられへんで!」
「ああ。トリックの方も考えねーとな」
(準備に1時間くらいかかるって言ってたから、あと40分くらいか?)
コナンは、時津の言葉を思い出してチラリと時計を確認した。