「探偵甲子園」編
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「これは、あくまで一回戦!決勝ではないんですから…」
「大丈夫。別に、目の前でやるわけじゃないからさ」
トリックを披露しようとする時津を制止する甲谷に、時津はサラリと言葉を返す。
「まぁ……小生としては、これが決勝でも結果は同じだと思ったりもするけどねぇ」
card.469
---ピクッ
「「「「……………。」」」」
平然と告げた時津の言葉に、コナン・白馬・平次・七槻はピクリと反応して時津にジト目を向ける。
「…ふーん、随分な自信ね」
時津の言葉にコナン達と同様に反応した名前は、笑みを浮かべてはいるもののどこか不服そうに呟く。
「…………。」
(名前ちゃん、意外と負けず嫌いだからなぁ)
そんな名前を、快斗は苦笑しながら見つめる。
「………ふ、どんな推理かは知りませんが大した自信ですね」
いつも余裕のありそうな笑みを浮かべている白馬も、珍しく時津に試すような視線を向けているが、その隣にいる七槻は半ば投げやりに口を開く。
「どーでもいいけど、そのトリック……密室の中で縛られていた、この槌尾さんが部屋に鍵をかけた後に、自分で自分を縛ったとかいうんじゃないだろーね?」
そんな七槻の言葉に、時津は小さく肩を竦める。
「まさか……もしそうだとしたら、槻尾さんの縄を解いた西の代表の彼がそれに気付いているはずなんじゃないかい?」
「…………。」
(確かに。平次なら、さすがに気付くだろうし……そんなトリックじゃ、ゲームとしても成り立たないわよね)
名前は、時津の言葉にチラリと平次を見ながら考えを巡らせるが、そんな中で時津が僅かに声を低くして更に言葉を続ける。
「いくら、彼が"無能な探偵″だとしてもね」
「む……無能やとぉ!?」
「無能…?」
「へぇ……大人しそうな顔して言うじゃねーか、あいつ」
思わぬ時津の言葉に、平次だけでなく名前やコナンも僅かに目を丸くした。