「探偵甲子園」編
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「まぁ…その理由は、この一回戦を突破してからじっくりと教えてもらう事にしましょうか」
探偵達に口々に自分の正体を言い当てられて、分かりやすく青ざめている槌尾に苦笑しながら、白馬はサラリとそう告げる。
「悪いけど、小生は一抜けさせてもらうよ」
「「「………え?」」」
そんな中、突然の時津の言葉に平次やコナン達は槌尾から時津へと視線を移す。
「わかっちゃったんだなー。この"密室トリック″。なんなら、実践してみようかい?」
平次や名前の視線の先では、自信に満ちた笑みを浮かべる時津がニヤリと笑ってそう告げたのだった。
card.468
「ほー、」
「もう解けたんだ!」
「凄いわね…」
「ほんならやってもらおやないか!!」
時津の言葉に素直に感心したような反応を見せる白馬・七槻・名前とは対照的に、平次は挑発するように時津に言葉を返す。
「……………。」
(……この顔色悪ぃ探偵、名探偵よりも先にトリックを解くなんて凄ぇな)
快斗は、普段からコナンの実力を身に染みて感じているために、コナンより先にトリックを見抜いたという時津の発言に僅かに目を見開く。
「実践はなりません!!そんな事をすれば、他の方達にもトリックが分かってしまいますから。先程も申したように、その推理を書面にして私の元へ…」
盛り上がる探偵達を尻目に、甲谷はトリックを実践しようとする時津に釘を刺す。
「まぁ……確かに、トリックの種が分かったら勝負にならないわよね」
「名前ちゃんはどう?何か分かったか?」
甲谷の言葉に苦笑しながら呟く名前に、隣にいる快斗が小声でそう尋ねる。
「ふふ……今のところは全く」
「…清々しい答えだな」
サラリと笑顔で答える名前に、快斗は苦笑する。
「まぁ……私は、平次みたいに企画自体に熱意を持ってないし?ゲームだと思うと、どうにも頭が回らないのよね」
「そんなもんか。どーせやるなら、俺は名前ちゃんを応援してるけどね?」
「…そう?なら、頑張ろうかな」
(快斗にそう言われると、ちょっとやる気が出てくるわね)
名前は快斗の言葉を聞くと、改めて状況を整理しようと室内を見渡しながら頭の中で考えを巡らせ始める。
「……………。」
(おっ、推理モードの名前ちゃんじゃん)
快斗は自分の事でやる気を出した様子の名前の横顔を、嬉しそうに見守った。