「探偵甲子園」編
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「さ…さぁ、とにかく高校生探偵が全員揃ったところで自己紹介といこうか!!」
槌尾は快斗と白馬のやり取りに目を丸くしながらも、空気を切り替えるように名前達にそう告げる。
「いいけど……」
「大丈夫かい?TVカメラが回っていなくても…」
「それに、TVスタッフも誰もいないわね」
槌尾の言葉に、名前や七槻達はロッジの中を見渡しながら首を傾げた。
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「ああ…TVクルーや進行役のタレントは、明日の朝来る予定なんだ。今日みんなに来てもらったのは先に馴染んでもらうため。まぁ…明日、カメラの前で同じ事をやってもらうと思うがね」
「ふぅん……」
槌尾の説明を聞いて、サングラスをつけたままの七槻が納得したように相槌をうつと、するりとヘッドフォンを外しながら口を開く。
「んじゃ……まずは僕からいくね!名前は越水七槻、高校3年生。生まれは福岡…一応、南の高校生探偵代表になってるみたい。まだ駆け出しで100件程度しか事件を解決してないから、お手柔らかに頼むよ!」
「…………。」
(あら、この人…)
名前は七槻の自己紹介を聞きながら、何かに気付いたように小さく目を見開く。そんな名前を尻目に、七槻の自己紹介が終わると隣にいた時津が口を開く。
「……小生は時津潤哉。生まれたのは東都だけど、育ったのは北海道だから北の代表になるのかな?事件を処理した数は大体300件……内、逮捕・起訴された人数は250人あまり。捕まる前に、逃げたり自殺したりするケースもあるからね」
時津の自己紹介を聞き終えると、名前は平次とパチリと目が合う。
「……名前、お前が先に言いや」
「…そう?」
(……自己紹介って、七槻さんや時津さんみたいな感じで言えば良いのかしら)
平次に先を譲られ、名前は小さく咳ばらいすると少し迷いながらも口を開く。
「初めまして……名字名前、高校2年生です。今は東都在住だけど、関西に引っ越したりもしてるから……どこの代表で呼ばれたのかは分からないです。事件には割と、ここにいる平次とか幼なじみの探偵とかと遭遇する事が多くて……1人で解決した事件っていうのは、皆さんほど多くないと思うわ」
名前はそこまで言うと、次の自己紹介を促すようにチラリと平次に視線を移す。
「……俺は服部平次!関西やったらちょっと名の知れた探偵や!まぁ、事件解いた数は……ひぃ、ふぅ、みぃの……いや、1000件超えたらいちいち数えられへんなぁ!!」
「せ…1000件!?」
「凄いねぇ……」
平次の自己紹介に、七槻と時津は感心したように目を見開く。
「ちょっと平次……あなた、いつの間にそんなに事件解決したの?」
平次の側にいた名前は、不思議そうに尋ねる。
「オメー…いい加減な事ふかしてんじゃねーよ!!」
そんな名前に続いてコナンが呆れたように、平次にジト目を向ける。
「ホンマの事やで?ガキの頃の、猫探しも勘定に入れたらの話やけどな!」
そんな名前やコナンに、平次はにやりと笑ってあっけらかんと告げた。