「探偵甲子園」編
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「……あぁ、なるほど」
平次が気まずそうに黙り込み、快斗はそんな平次の態度に困ったように首を傾げる。そんな中でコナンは、名前が言いたい事が分かったようで納得したように小さく頷く。
(そういや……こいつら、一応今日が初対面だったな。って言っても、二人とも今日会ってからほとんど会話もしてなさそうだけど)
そして、快斗と平次の顔を見合わせて小さく頭を掻いた。
card.444
コナンは、小さくため息をつくとチラリと平次を見ながら口を開く。
「服部…」
「何やコ、コナン君…」
「こいつは…黒羽は、"知ってる″」
「……はあ?」
平然と告げられたコナンの言葉に、平次は目を真ん丸くしてバッとコナンから快斗と名前に目を向ける。
「……俺と"工藤新一″の関係を知ってる。だから、変な気使わねーで普通に喋っても大丈夫だ」
驚いて目を丸くして快斗達を見つめている平次を尻目に、コナンは先程より少し声を抑えてそう言葉を続ける。
「そう……なん、や……」
平次はそんなコナンの言葉に驚きつつも、納得したように小さく頷く。そして、チラリと快斗を見た後にコナンに視線を戻す。
「せやかて、工藤……」
そして、コソコソと快斗や名前に聞こえないような小声で何かを話しはじめる。
「……………。」
(なるほど……それで喋りにくそうにしてたわけか。確かに、事情を知らねーと気ぃ使うか…)
一方快斗はコナンの言葉を聞いて、平次の態度に納得したようで軽く頭を掻く。
「…なぁ、名前ちゃん」
そして快斗は、自分達に聞こえないようにコソコソと何かを話している平次とコナンを一瞥した後に、隣に座る名前の耳元スレスレの所に口を寄せて、誰にも聞こえないような小声で名前に声をかける。
「どうしたの…?」
名前は、耳元にかかる快斗の息に僅かにくすぐったさを感じながらも、周りに自分達の会話が聞こえないように快斗に耳を寄せる。
「……色黒探偵は、やっぱり俺の事は知らねーの?」
「ええ…多分ね。この企画に快斗が来る事が分かってたから、新一が平次にあらかじめ話してる可能性も考えていたけど……今の様子だと違ったみたいね」
名前は、快斗の言葉に小さく頷いて意外そうにそう呟くと、コナン達に目を向けた。