「探偵甲子園」編
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---ボーッ
集合場所である港には、多くの船が行き来しており船の汽笛が響いている。
「お待たせ、蘭……場所がなかなか分からなくて。おじさんも、待たせてすいませんでした」
「全然大丈夫よ!うちのお父さんも、ここに来るまでずっと迷ってたもの!!」
名前の言葉に、蘭は笑顔で首を振る。
「……お前なぁ。こんな意味の分からない企画のために、貴重な休日に運転してきてやったんだから少しは感謝したらどうだ?」
蘭の横で小五郎は呆れたようにため息をついた。
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「黒羽君も久しぶりだね!」
「久しぶり。悪ぃな、誘われてねーのに着いてきて」
快斗は蘭に笑顔で言葉を返しながら、チラリと蘭の足元にいるコナンに視線を向ける。
「よぉ、眼鏡の坊主も久しぶりだな!」
そしてニヤリと笑いながら、先程から口も開かずに快斗と名前にジト目を向けていたコナンに小声で声をかける。
「……久しぶり、だったかな……快斗…兄ちゃん」
(この野郎……つい最近、大海の女神の一件で会ったばっかりじゃねーか)
コナンは、呆れたように顔を歪めながら快斗に渋々言葉を返す。
「でも……黒羽君、わざわざ名前に着いて来てくれるなんてやっぱり優しいのね!!」
「そうかぁ?」
そんなコナンを尻目に、蘭がニコニコしながら告げる言葉に快斗は首を傾げる。
「そうよ!!この間名前が入院した時にも思ったけど、少しは新一に見習わせたいわ!」
「へぇ……俺の事なんかを見習わせたいなんて、そんなに"工藤新一″はひでぇ野郎なのか?」
「…………。」
「ら、蘭!そういえば平次は?まだ来てないの?」
蘭と快斗の会話で、みるみるうちにコナンの眉間に皺が寄っていくのを見て、名前は慌てたように話題を変える。
(快斗、絶対新一の事からかうの楽しんでるわね……)
名前はチラリと快斗とコナンを見比べて、蘭に気付かれないように小さくため息をつく。
「あぁ……服部君と和葉ちゃんは、近くまで一緒に来たんだけど、この近くのコンビニに寄ってから来るって……あ、来た来た!!」
蘭はそんな名前には気付かずに、くるりと辺りを見渡しながらそう答えると、視線の先に自分達の方に向かって来る平次達の姿を見つける。
「よぉ、名前!!お前やっと来たんか!」
「名前ちゃん、久しぶりーっ!!」
蘭の視線の方向に名前が視線を向けると、平次と和葉がいつものように明るく手を振りながら自分達の方に向かって来ているところだった。