「探偵甲子園」編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あっ!!名前ーっ!黒羽君!こっちよ!!」
"探偵甲子園″と名付けられた企画の当日。名前と快斗は、1泊分の荷物を手に平次に指定された待ち合わせ場所に来ていた。
「あ、蘭達……あそこにいるわ」
「あの色黒の探偵がまだいねーじゃん」
名前と快斗は自分の名前を呼ばれた方に振り返ると、その先に笑顔で手を振る蘭やその後ろに立つ小五郎とコナンの姿を見つける。
二人は誘い主である平次の姿が見えないことに首をかしげながら、蘭達のいる場所に向かった。
card.436
-------
-----
---
-
「………俺も一緒にって」
名前は快斗がハッキリと告げた言葉に、信じられないというように目を丸くする。
「…何でそんなに驚くわけぇ?」
「え……だって快斗、今の話聞いてた?」
「聞いてたから一緒に行くんだけど」
快斗は眉をよせる名前に、不思議そうに首を傾げる。
「もしかして……誰か他の探偵に変装して来るの?」
「……いや、そのつもりはないぜ?探偵甲子園って明日だろ?オメーら以外にどんな探偵が呼ばれてるかも分からねーし、今から下調べしたり準備する時間もないからな…」
「……………。」
「名前ちゃん?」
快斗の答えにますます眉を寄せる名前に、快斗は不思議そうに首を傾げる。
「だって……快斗、平次が来るのよ?平次もこの間のメモリーズ・エッグの事件に来てたんだもの。平次にまで快斗と怪盗キッドの関係に気付かれたら困るわ……」
「あぁ、なるほど…」
快斗は、ようやく名前が快斗が同行する事に乗り気じゃない理由が分かったため、納得したように小さく頷く。
「あの事件以降……怪盗キッドとしてはあの色黒探偵とは関わってねーし、あいつは名探偵ほどオメーと普段から関わってないだろ?」
「ええ…」
「普通は考えねーだろ?久しぶりに会ったオメーの彼氏が"怪盗キッド"だ……なんて。普通にクラスメイトで納得してくれるんじゃねーか?ま、あいつら仲良さそうだから…名探偵が事情を話しちまえば別だけどな」
「……………。」
(普通じゃないのが新一や平次なんだけど…)
何でもないように話す快斗の言葉に、名前はまだ納得出来ないように黙り込む。
「ま、心配ねーって。俺だって今回は…キッドの仕事するわけじゃねーんだし。そんな事より、俺は可愛い名前ちゃんの方が心配」
「そんな事って……」
(………最近の快斗、何だか危機感が足りないような気がするわ)
普段から快斗の身を案じている名前は、新一や灰原に黒羽快斗=怪盗キッドだとバレて以来、これ以上秘密を知るものが増えないよう気にかけている。しかしそんな名前に比べて、当人である快斗があっけらかんとしているために、小さくため息をついたのだった。
-
---
------
----------