「探偵甲子園」編
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「"探偵甲子園″?」
いつものように名前の部屋で夕飯を終えた快斗は、ムクリとソファから身体を起こして眉を寄せる。
「何なんだよ?そのふざけた名前の企画は…」
「詳しくは知らないわ。私だって、さっきメールで聞いたばかりだもの。ただでさえ平次のメールは、まとまりがなくて分かりにくいし…」
名前は呆れたような顔をする快斗に小さく苦笑しながらも、肩をすくめながら言葉を返した。
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*探偵甲子園編
名前は、カチカチと携帯を操作して平次から届いたメールを読み返す。
「えーと………企画としては、日売TVが全国の高校生探偵達を離れ小島に集めて日本一を決めるものらしいわ」
「…………。」
「私は平次に誘われたというよりは、その企画にTV局から誘われたらしいわ。何故か平次の元に招待状が届いたらしいんだけどね。………快斗?」
名前は小さく苦笑しながら説明するが、黙り込んでいる快斗の姿に不思議そうに首を傾げる。
「………どうしたの?」
「名前ちゃん、名前ちゃん…俺の知ってる探偵なんて男(ヤロー)ばっかりなんだけど?」
「……あら、黄昏の館で千間さんや槍田さんに会ったじゃない?」
名前には快斗の言葉の意図が分からなかったが、思い当たる女探偵の名前を挙げながら首を傾げる。
「あいつらは、バァさんやオバサンじゃねーか!!甲子園って歳じゃねーだろ?」
「確かに、あの二人だと甲子園って感じじゃないかもしれないけど……快斗、何が言いたいのよ?」
「だーかーら!!離れ小島に全国の探偵を集める?そんな隔離された男ばかりが集まる空間に、可愛い名前をノコノコ行かせられるわけねーだろっ!?」
「!!」
グッと名前に詰め寄って、大声で言い切る快斗の言葉に名前は目を丸くする。
「でも、TV局の人とか新一や平次もいるし?」
目を丸くしながらも名前が戸惑いながら言葉を返すと、快斗は盛大にため息をつく。
「前々から思っていたが……オメーは、幼なじみだからと言って無条件に名探偵を信頼しすぎだ」
「え?」
「名探偵だって男なんだぞ?わかってんのかよ?」
「……………。」
(……そうかもしれないけど…新一、今は小学生だし。何より蘭がいるのに……快斗が気にしすぎなんじゃ?)
快斗の言葉に心の中で小さく反論する名前を尻目に、快斗はどんどん言葉を続ける。
「だいたいオメーは、いつも暇さえあれば新一新一って……幼なじみってそんなに仲良いもんか!?」
「…………。」
(私そんなに新一の話ばかりしたかしら?そう言う快斗だって、青子と仲良いし……)
「それにだ!!あの色黒探偵に関して言えば、幼なじみでも何でもねーんだ!!名探偵とあいつが参加する事は、俺にしてみれば何の安心材料にもならねー」
「…………色黒って」
「とにかく!!」
快斗は小さく言葉を切った後に、ジッと名前を見つめる。
「?」
名前は、そんな快斗を見つめて首を傾げる。
「とにかく……オメーが、どうしてもその甲子園企画とやらに参加するって言うなら……」
「言うなら…?」
「……俺も一緒に行く」