「大海の奇跡」編
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「同じじゃねーか!海のブルーは、空のブルーが写ってんだろ?」
「はあ?」
「探偵や怪盗と一緒さ……天と地に別れているようで、元を正せば人がしまい込んでる何かを好奇心という鍵を使って、こじ開ける無礼者同士……」
快斗はハーレーを運転しながらも、横目でコナンを見ながら笑みを浮かべてそう答える。
「……バーロー、空と海の色が青いのは色の散乱と反射。全く性質が異なる理由にするものだ……一緒にするな!」
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「その証拠に、水溜まりは青くねぇだろーが!」
「お前、夢がねーな…」
麻酔銃を快斗に向けたまま、呆れたように呟くコナンの言葉を聞いて、快斗はつまらなそうにため息をつく。
「夢ばっか語ってちゃ真実は見抜けねーんでね」
「……探偵ってーのは、本当つまんねぇ生き物だよな」
「何だと?」
快斗の言葉に、コナンは不服そうに眉を寄せる。
「……ちなみに俺の場合は、夢と希望の詰まった輝かしい夢ばっかりだぜ?可愛い可愛い名前ちゃんの、お婿さんになるとか……な?」
快斗は、わざとらしくコナンを挑発するようにニヤリと笑って告げる。
「……オメーみてぇな、ぶっ飛んだ野郎に名前を簡単に渡してたまるかよ。あいつには、本来ならもっと真面目な好青年がお似合いだってんだ」
快斗の言葉に、コナンは心底嫌そうな顔をして吐き捨てる。
「バーロー、名前ちゃんの兄貴変わりだろうと、幼なじみだろうと…オメーが何と言おうと、名前ちゃん自身が俺を選んでるんだぜ?」
「………その件に関しては、俺は未だにあいつの考えが理解できねーな」
「相変わらず…オメーは、俺を認めてないわけね」
快斗は小さく肩をすくめるようにため息をつくと、チラリとコナンに目を向けて更に言葉を続ける。
「……それよりオメー、さっさと名前ちゃんと仲直りしろよ」
「…お前には関係ねーだろ」
快斗の突然の話題に、コナンは僅かに目を見開いた後に気まずそうにポツリと呟く。
「関係なくねーよ!!オメーと喧嘩してるせいで、名前ちゃんは俺といてもオメーの話ばっかり!!俺は、オメーがいない所でまでオメーの話なんか聞きたくねーんだよ!」
「……………。」
「それに、俺が名探偵に用があっから名前ちゃんに連絡とってくれって頼んでも、サラッと断られちまうしよー」
「……………。」
(こいつ…わざわざ名前に頼んでまで、俺に何の用があるんだよ)
快斗がペラペラと、名前とコナンが喧嘩している事が自分にとってどれだけ不都合であるかを話続けているのを尻目に、コナンは訝し気に快斗の横顔を見つめた。