「大海の奇跡」編
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※トリックの種明かし長い…。
読み飛ばしてOKです。
card.424
「まず、オメーは手下のヘリで例の2つのビルの上空に移動。ヘリの上からワイヤーの先を片方のビルの屋上に引っ掛け、ヘリからハンググライダーでもう片方のビルに着地し、屋上にワイヤーを引っ掛けて2つのビルにワイヤーを渡した。そして、身体に付けた滑車でワイヤーの真ん中に移動し、纏っていた黒いマントを煙幕と共に脱ぎ捨てれば、怪盗キッドの登場だ」
「…………。」
「続いて、すぐに手下のヘリを頭上に向かわた。ヘリから飛び立つ前にヘリと自分を繋いでおいた釣り糸のような、細いワイヤーをピンと張るまで巻き上げさせる!その後で、身体から滑車を外しビルに渡したワイヤーを素早くヘリに回収させれば、上からも横からも吊られていない事になり空中浮遊が完成する!後は、ヘリが前進するのに合わせてオメーが歩く振りをするだけだ。そして、ある程度歩いた後に煙幕と共に白い衣装を脱ぎ捨てて、ヘリの中にオメーを引き上げれば……空中で消えたように見えるって寸法だ。まぁ、今夜のキッドは警察の目を引き付けるただの人形。こいつも煙幕でヘリに出し入れしたんだろーが、ただ吊ってるだけだから、バレバレだったよ」
「…………。」
コナンの推理を聞いいた次郎吉は、しばらくコナンを見つめた後にゆるりと口を開く。
「……じゃが、ボウズもキッドの側のビルに登ったんじゃろ?その時に、ヘリから吊されてたのなら、いくら細い糸でも見えると思うが…」
次郎吉の言葉に、コナンは小さく笑って答える。
「……先入観と風だよ!情けねー話だぜ。あの時、オメーの頭上にヘリが来た時点で、上から吊されてないと思い込んじまった。その上、屋上にワイヤーがない事に動揺し、ヘリの風で見にくかった事も影響して、その糸を発見出来なかったんだからな」
「…しかしのォ…坊主は、昨夜のキッドの映像を何度も観たんじゃろ?」
次郎吉はそこまで言い切られても尚、首を傾げて反論してみせる。
「解像度にもよるけど…釣り糸ぐらい細けりゃ、大概のモニターじゃほとんど見えねぇよ。唯一映っているとしたら、糸が手前に来るキッドの俯瞰の映像だが……それが撮れるのは、手下が乗っている7番機」
「…………。」
「あの映像が、前に博物館の特番で使われていた空撮にキッドの姿を合成した物を、7番機からの映像として流していたんなら…糸が映っているわけがねぇ!」
「………確かにそうかもしれぬが、その証拠はあるのか?」
「ハッ…だからオメーの手下は、雨が降って来た時に映像を流すのやめたんだろ?あの特番の空撮には、傘を差す人達は映ってねぇからな!」
「………………。」
次郎吉のいくつかの反論も、コナンにあっさりと覆されてしまう。次郎吉は、視線を前に戻して小さくため息をついた。
読み飛ばしてOKです。
card.424
「まず、オメーは手下のヘリで例の2つのビルの上空に移動。ヘリの上からワイヤーの先を片方のビルの屋上に引っ掛け、ヘリからハンググライダーでもう片方のビルに着地し、屋上にワイヤーを引っ掛けて2つのビルにワイヤーを渡した。そして、身体に付けた滑車でワイヤーの真ん中に移動し、纏っていた黒いマントを煙幕と共に脱ぎ捨てれば、怪盗キッドの登場だ」
「…………。」
「続いて、すぐに手下のヘリを頭上に向かわた。ヘリから飛び立つ前にヘリと自分を繋いでおいた釣り糸のような、細いワイヤーをピンと張るまで巻き上げさせる!その後で、身体から滑車を外しビルに渡したワイヤーを素早くヘリに回収させれば、上からも横からも吊られていない事になり空中浮遊が完成する!後は、ヘリが前進するのに合わせてオメーが歩く振りをするだけだ。そして、ある程度歩いた後に煙幕と共に白い衣装を脱ぎ捨てて、ヘリの中にオメーを引き上げれば……空中で消えたように見えるって寸法だ。まぁ、今夜のキッドは警察の目を引き付けるただの人形。こいつも煙幕でヘリに出し入れしたんだろーが、ただ吊ってるだけだから、バレバレだったよ」
「…………。」
コナンの推理を聞いいた次郎吉は、しばらくコナンを見つめた後にゆるりと口を開く。
「……じゃが、ボウズもキッドの側のビルに登ったんじゃろ?その時に、ヘリから吊されてたのなら、いくら細い糸でも見えると思うが…」
次郎吉の言葉に、コナンは小さく笑って答える。
「……先入観と風だよ!情けねー話だぜ。あの時、オメーの頭上にヘリが来た時点で、上から吊されてないと思い込んじまった。その上、屋上にワイヤーがない事に動揺し、ヘリの風で見にくかった事も影響して、その糸を発見出来なかったんだからな」
「…しかしのォ…坊主は、昨夜のキッドの映像を何度も観たんじゃろ?」
次郎吉はそこまで言い切られても尚、首を傾げて反論してみせる。
「解像度にもよるけど…釣り糸ぐらい細けりゃ、大概のモニターじゃほとんど見えねぇよ。唯一映っているとしたら、糸が手前に来るキッドの俯瞰の映像だが……それが撮れるのは、手下が乗っている7番機」
「…………。」
「あの映像が、前に博物館の特番で使われていた空撮にキッドの姿を合成した物を、7番機からの映像として流していたんなら…糸が映っているわけがねぇ!」
「………確かにそうかもしれぬが、その証拠はあるのか?」
「ハッ…だからオメーの手下は、雨が降って来た時に映像を流すのやめたんだろ?あの特番の空撮には、傘を差す人達は映ってねぇからな!」
「………………。」
次郎吉のいくつかの反論も、コナンにあっさりと覆されてしまう。次郎吉は、視線を前に戻して小さくため息をついた。