「大海の奇跡」編
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「おじ様?次郎吉おじ様じゃない!?」
園子の言葉に老人が振り返ると、パッと笑顔になる。
「おお~史朗んトコの娘っ子かー!七五三の時以来じゃのォ!」
「この人は、私のパパの従兄弟で鈴木財閥の相談役の鈴木次郎吉おじ様よ!」
「は、初めまして!」
園子から紹介された蘭は、突然のことに驚きながらも改めて自己紹介した。
card.384
「……ま、相談役といっても経営の方は全て史朗に任せて、ワシは遊びほうけておるがのぉ!」
「………。」
(へぇ……)
コナンは初めて会う園子のパワフルな親戚に目を見開くが、園子達は構わずに会話を続ける。
「でも、おじ様…いつ日本に?半年前から旅行に出てるって聞いたけど」
「つい先週じゃ!世界中を巡り巡って、ようやっと見つけたから舞い戻って来たんじゃよ。最高の餌をな!!」
「「「餌?」」」
コナン達は次郎吉の言葉の意味が分からずに、不思議そうに首を傾げた。
「うわーっ!!メダルやトロフィーでいっぱいっ!」
ひったくり犯を警察に送り渡した後、コナン達は次郎吉の屋敷にお邪魔する事になった。屋敷にやってきたコナン達は、室内に並ぶ大量のメダルやトロフィーに目を見開く。
「ゴルフのヨーロッパOP……ヨットのUSAカップ、世界ハンバーガー早食い選手権!みんな優勝ばっかり!!」
「………。」
(すげーな…このジィさん。サバンナラリーにも勝ってるよ…)
「…ん?あんな像、前からあったっけ?」
コナン達が楽しそうにトロフィーやメダルを見ているなか、園子が見覚えのない宝石を抱えた像を見て首を傾げる。
「ああ。それは、その昔…海賊共が暴れ回った大航海時代に何度襲われても屈しなかった不沈船……シーゴッデス号が船首に飾り付けていたという、黄金の女神像じゃ!!」
「へぇ……」
「右手に掲げているのは、人魚の涙が宝石に変化し海難を防ぐ力を秘めると伝わる伝説のアクアマリン…その名も大海の奇跡!!本当は、この像を取り囲むように鉄製の人魚達が取り付けられていたらしいが、長い年月で錆びて朽ち果ててしまってのォ……。この、ビッグジュエルを抱えた純金の女神像だけが残ったそうじゃよ…」
「「へー」」
「!?」
(ビッグジュエル……だと!?)
コナンは、次郎吉の言葉にピクリと反応する。
「これは、価値が高くて競り落とすのに随分骨が折れたよ…」
「え?じゃあ、さっきおじ様が言ってた餌って…?」
「その通り!これは餌じゃ!!彼奴を釣るためのな!!」
「キヤツって……?」
「この世に生を受けて72年……この次郎吉、狙った獲物は逃した事はなかった。そう!!望んだ賞は、全て手に入れ…願った夢は皆叶えて来たが、あったんじゃよ!唯一掌握できない者が……」
「?」
「その者は、いかなる厳重な警備も堅牢な金庫も魔法のように突破し…悠然と夜空に翼を広げて消えうせる白き罪人……」
「!!」
(………やはり!)
コナンは、次郎吉の言葉に真剣な表情で眉を寄せる。
「ちょ…ちょっと?それってまさか……」
コナンと同じように、次郎吉の言葉に園子も心当たりがついたようで、小さく声をあげると次郎吉は得意気にニヤリと笑う。
「そう……彼奴の名は……」
園子の言葉に老人が振り返ると、パッと笑顔になる。
「おお~史朗んトコの娘っ子かー!七五三の時以来じゃのォ!」
「この人は、私のパパの従兄弟で鈴木財閥の相談役の鈴木次郎吉おじ様よ!」
「は、初めまして!」
園子から紹介された蘭は、突然のことに驚きながらも改めて自己紹介した。
card.384
「……ま、相談役といっても経営の方は全て史朗に任せて、ワシは遊びほうけておるがのぉ!」
「………。」
(へぇ……)
コナンは初めて会う園子のパワフルな親戚に目を見開くが、園子達は構わずに会話を続ける。
「でも、おじ様…いつ日本に?半年前から旅行に出てるって聞いたけど」
「つい先週じゃ!世界中を巡り巡って、ようやっと見つけたから舞い戻って来たんじゃよ。最高の餌をな!!」
「「「餌?」」」
コナン達は次郎吉の言葉の意味が分からずに、不思議そうに首を傾げた。
「うわーっ!!メダルやトロフィーでいっぱいっ!」
ひったくり犯を警察に送り渡した後、コナン達は次郎吉の屋敷にお邪魔する事になった。屋敷にやってきたコナン達は、室内に並ぶ大量のメダルやトロフィーに目を見開く。
「ゴルフのヨーロッパOP……ヨットのUSAカップ、世界ハンバーガー早食い選手権!みんな優勝ばっかり!!」
「………。」
(すげーな…このジィさん。サバンナラリーにも勝ってるよ…)
「…ん?あんな像、前からあったっけ?」
コナン達が楽しそうにトロフィーやメダルを見ているなか、園子が見覚えのない宝石を抱えた像を見て首を傾げる。
「ああ。それは、その昔…海賊共が暴れ回った大航海時代に何度襲われても屈しなかった不沈船……シーゴッデス号が船首に飾り付けていたという、黄金の女神像じゃ!!」
「へぇ……」
「右手に掲げているのは、人魚の涙が宝石に変化し海難を防ぐ力を秘めると伝わる伝説のアクアマリン…その名も大海の奇跡!!本当は、この像を取り囲むように鉄製の人魚達が取り付けられていたらしいが、長い年月で錆びて朽ち果ててしまってのォ……。この、ビッグジュエルを抱えた純金の女神像だけが残ったそうじゃよ…」
「「へー」」
「!?」
(ビッグジュエル……だと!?)
コナンは、次郎吉の言葉にピクリと反応する。
「これは、価値が高くて競り落とすのに随分骨が折れたよ…」
「え?じゃあ、さっきおじ様が言ってた餌って…?」
「その通り!これは餌じゃ!!彼奴を釣るためのな!!」
「キヤツって……?」
「この世に生を受けて72年……この次郎吉、狙った獲物は逃した事はなかった。そう!!望んだ賞は、全て手に入れ…願った夢は皆叶えて来たが、あったんじゃよ!唯一掌握できない者が……」
「?」
「その者は、いかなる厳重な警備も堅牢な金庫も魔法のように突破し…悠然と夜空に翼を広げて消えうせる白き罪人……」
「!!」
(………やはり!)
コナンは、次郎吉の言葉に真剣な表情で眉を寄せる。
「ちょ…ちょっと?それってまさか……」
コナンと同じように、次郎吉の言葉に園子も心当たりがついたようで、小さく声をあげると次郎吉は得意気にニヤリと笑う。
「そう……彼奴の名は……」