導入編(オリジナル)
夢小説設定
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ピッと切った携帯をコナンは乱暴にポケットの中に携帯を突っ込む。
「…どうだったの?」
隣で様子を伺ってくる灰原に、コナンは言葉を返す変わりに大きくため息をついて見せた。
card.38
「他の奴らは?」
「あなたの幼なじみの彼女達は、もう帰ったわよ。歩美ちゃん達は、博士の車であなたを待ってるわ」
「そうか…」
灰原の言葉を聞いて小さく頷くと、2人は並んで博士の車に向けて歩きだす。そして、コナンはまたため息をつきながら口を開く。
「………名前の奴、俺に嘘ついてやがる」
不満そうに眉をよせながら告げられたコナンの言葉に、灰原は僅かに目を見開く。
「嘘?」
「怪盗キッドの野郎の事だよ…あいつと何か関係があるはずなのに、何にも知らねーとよ」
コナンはため息をつきながら悔しそうに呟く。あのとき、あの怪盗は確実に名前の名前を呼びながら飛び出してきた。犯罪者ながらに情に熱い一面もあるのは理解しているが、それでもあの狼狽え方は、キッドが名前の事を知っているとしか思えない。
「ふーん。彼女があなたに嘘をつくなんて珍しいわね」
灰原はどこか楽しそうにクスクスと笑うが、コナンはそんな灰原の態度に「冗談じゃない」というように、忌々し気に頭を掻く。
そのまま話を続けようとするが、ふと見上げた視線の先に博士のビートルと車からコナン達を見ている歩美達の姿が目に入ったため、仕方なく話題を切り上げたのだった。