「ベイカー街の亡霊」編
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card.365
---ゴォォォ!!
切り裂きジャックは、短剣を振りかざしながらコナンに詰め寄ると、短剣をコナンに向かって勢い良く振り下ろす。
---ブンッ!!
「ーっ!」
コナンは、スレスレの所で切り裂きジャックの攻撃を避ける。
(くそっ、どうする!?どうすれば良いんだ!)
コナンは、切り裂きジャックに捕われて横たわっている名前を、横目で確認しながら攻撃を交わす。
--ブンッ
----ズバッ!!
「!!」
「メ、メガネ!?」
しかし、さすがのコナンも全ての攻撃を避け切れず、切り裂きジャックの短剣がコナンの服を切り裂く。
「くそっ……」
(どうする!?名前を巻き込まずに、あいつを倒すには…どうしたら良い!?)
切り裂きジャックとコナンの攻防を、快斗はシャベルを握る手に力を込めながら見つめている。
名前が囚われていることもあり、加勢したくても隙が見つからない。
「逃げてばかりでは俺を捕まえられないぞ!!あと10分で終着駅だ。運転士のいないこの列車は、どうなるかな?」
切り裂きジャックは、必死なコナン達を嘲笑うかのようにそう告げる。
「!?」
切り裂きジャックの言葉に、快斗は運転士がいなかった機関室を思い出す。ブレーキも壊され、未だにスピードを上げて暴走を続ける列車。このままでは、そのまま駅に突っ込んで大惨事となる事が容易に想像がつく。
「ふっ、もっとも駅に突っ込む前に…お前達はお陀仏のようだ」
「………え?」
「何っ!?」
突然の切り裂きジャックの言葉の意味が分からず、コナン達は小さく首を傾げる。
「快斗っ!!後ろーっ!!」
そんな中、切羽詰まったような名前の叫び声が響いて、快斗達は勢いよく振り返る。
「!!」
(まずい…っ!!)
----ゴォォォォォ!!
振り返ると、すぐ近くまで迫ったトンネルがありコナン達は驚いて目を見開く。
「伏せろーっ!!」
快斗の大声と共に、諸星達は迫り来るトンネルを避けるために、倒れ込むようにその場で身体を伏せる。
---ゴォォォォォ!!
3人の身体スレスレの位置で、トンネルが轟音と共に通過していく。
---ダッ!!
トンネルを抜けると、すぐに動き出せるように身を屈めていた切り裂きジャックは、一気にコナンとの距離をつめる。トンネルを避けるために倒れ込んでいたため、すぐには動けないコナンは反応が遅れてしまう。
「!?」
「名探偵!危ねぇーっ!!」
---ガキンッ!
それを見た快斗は、コナンと切り裂きジャックの間に滑り込んで、シャベルで切り裂きジャックの短剣を受け止める。
「……くっ、」
しかし、コナンのと同じようにトンネルを避けるため倒れていた快斗は、必死にコナンを庇ったものの体勢が整っていないため、短剣を受け止めたまま片膝をついてしまう。
---ドカッ!!
「うぐっ、」
「黒羽!!」
そんな快斗に追い撃ちをかけるように
、切り裂きジャックは快斗にの腹に蹴りを繰り出す。
「……っ、」
(やべぇ……っ!)
----ダァンッ!!
快斗は痛めている左腕では、切り裂きジャックの蹴りを受け止めきれずに、後ろに倒れ込んでしまう。
「か…快斗っ!?」
「く、くそっ…」
「ハッハッハ!これで終わりだ!!」
倒れ込んだ快斗に馬乗りになった切り裂きジャックは、快斗の首を片手で押さえつけると笑って短剣を振り上げた。