「ベイカー街の亡霊」編
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---ガチャ
「……どうなってます?」
ゲーム世界の名前達が走る列車を追いかけ列車に飛び移ろうとしていた頃、モニタールームには殺人事件の調査を終えた優作が戻って来ていた。
card.358
「コナン君達が、切り裂きジャックと出会ったよ。今、追いかけとる」
「………そうですか」
優作は阿笠の言葉を聞きながら、モニターに近付く。
「…チャリング・クロス駅!?」
そしてコナン達が映るモニターを見て、眉を寄せる。
「そうなんじゃ…一番マズイ展開じゃよ…」
「一体、何があるんすか!?」
2人の会話を聞いた小五郎が、不安気に尋ねる。その問いに、優作は険しい表情のまま口を開く。
「チャリング・クロス駅、最終列車……とびっきり危険なクライマックスです!」
「!?」
いつになく険しい優作の表情とその言葉に、目暮達は顔を青くして目を見合わせるのだった。
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「どこに隠れたのかしら?」
名前達は、車内を歩きながら切り裂きジャックを探して、チラチラとコンパートメントを覗き込んでいる。
「変装でもしてるのかもしれねーが、何しろ元の顔が分からねーからな」
快斗もコンパートメントを覗いているが、切り裂きジャックの素顔を知らないため小さくため息をつく。
「とにかく、乗客を一カ所に集めるか。車掌さんに協力してもらおう」
「そうね…」
コナンの提案に名前達は小さく頷くと、辺りを気にしながら車掌の元へ向かった。
--ガタンゴトン…ガタンゴトン…
「なっ!?切り裂きジャックが、変装して乗客に紛れ込んでる!?」
快斗から事情を聞いた車掌は、驚いて声をあげる。
「……乗客を1つの車両に集めてもらいたいんですが」
「わ、わかりました!!」
車掌は戸惑いながらも小さく頷くと、快斗の言葉通り乗客達を1つの車両に誘導していった。
---ザワザワ…
「……結構たくさんいたんだな」
「本当ね…」
しばらくして1つの車両に集められた乗客達。乗客の中には、席に座り切れずに立っている人も何人かいる。
「おい、メガネ…どうする気だよ?」
「まぁ…ちょっと待てって」
先を急かす諸星に、コナンは小声でそう返しながら、協力してくれた車掌に目を向ける。
「…車掌さん、あのね…」
コナンは車掌に向かって手招きすると、コソコソと耳元で何かを告げる。突然集められた乗客達は、車両の一番前に立って自分達に視線を向けてくる名前やコナン達を、訝し気に見ている。
「名探偵どうする気なんだ?」
「切り裂きジャックを見つけるつもりなんだと思う」
快斗と名前は並んで壁際に立っており、快斗は腕を組んで壁に寄り掛かりながら不思議そうに名前に尋ねる。その質問に、名前は小さく微笑みながら答える。
「どうやって?」
「それは多分…」
「それでは皆さん!!両手をあげてください!」
快斗の質問に答えようとした名前の言葉を遮るように、コナンから何かを耳打ちされた車掌が乗客に向かい声をかける。
「…………。」
(ま…こーいう事は、大人しく"探偵″に任せるか…)
快斗はコナンの背中を見つめながら、ニヤリと笑って成り行きを見守った。