導入編(オリジナル)
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card.33
名前は、歩美に向かって身体を乗り出しながらも副館長が立っていた側に設置されていた衛星放送を受信するアンテナを左手で掴む。
そして、右手で歩美の腕を掴むとアンテナを掴む左手に思いっきり力を入れると、遠心力をして歩美の身体を勢いよく屋上に向かって投げ入れる。
「誰か、受け止めて!」
「あ、歩美君!」
名前の行動に唖然としていた目暮だったが、名前の大声を聞いて我に返ったように駆け出して、ドサリと投げ入れられた歩美の身体を受け止める。
遠心力で歩美とは反対方向にバランスを崩した名前は、歩美が無事に受け止められたことに小さく微笑むが、それと同時に自分の身体がふわりと宙に浮くのを感じる。
「名前お姉さんっ!」
「名前っ!!」
(………落ちる、)
名前は自分の身体が宙に浮いて、地上に向かって落下していくのを感じながらも、現実味のない状況のためか、その感覚をどこか他人事のように感じる。
屋上に立つ友人達の焦った表情や、自分の名前を呼ぶ口元がスローモーションのように見える。しかし、なぜか自分が彼らとは別世界に切り取られたように、もはや名前の耳には何の声も聞こえてこない。
自分の幼なじみであるコナンが、驚愕の表情でこちらを見ているのが見える。
(ああ、過保護で心配性な新一に最後まであんな顔させちゃった……)
「………名前!!」
名前は、歩美に向かって身体を乗り出しながらも副館長が立っていた側に設置されていた衛星放送を受信するアンテナを左手で掴む。
そして、右手で歩美の腕を掴むとアンテナを掴む左手に思いっきり力を入れると、遠心力をして歩美の身体を勢いよく屋上に向かって投げ入れる。
「誰か、受け止めて!」
「あ、歩美君!」
名前の行動に唖然としていた目暮だったが、名前の大声を聞いて我に返ったように駆け出して、ドサリと投げ入れられた歩美の身体を受け止める。
遠心力で歩美とは反対方向にバランスを崩した名前は、歩美が無事に受け止められたことに小さく微笑むが、それと同時に自分の身体がふわりと宙に浮くのを感じる。
「名前お姉さんっ!」
「名前っ!!」
(………落ちる、)
名前は自分の身体が宙に浮いて、地上に向かって落下していくのを感じながらも、現実味のない状況のためか、その感覚をどこか他人事のように感じる。
屋上に立つ友人達の焦った表情や、自分の名前を呼ぶ口元がスローモーションのように見える。しかし、なぜか自分が彼らとは別世界に切り取られたように、もはや名前の耳には何の声も聞こえてこない。
自分の幼なじみであるコナンが、驚愕の表情でこちらを見ているのが見える。
(ああ、過保護で心配性な新一に最後まであんな顔させちゃった……)
「………名前!!」