「ベイカー街の亡霊」編
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「じゃーん!!」
「すげーっ!」
「ゴールデン・ヤイバーカードだ!」
コナンが殺害現場でダイイング・メッセージを見つけていた頃、元太達は数枚のカードを手にパーティーの参加者の子供と話していた。
「これ、プレミア付きのだぜ!?欲しいーっ」
「ゲーム参加バッジと交換してあげても良いですよ」
「コクーンは、これからだって出来るだろうけど…ゴールデン・ヤイバーカードは、今を逃したらもう手に入らないかもよ?」
歩美の言葉に、子供達はゴクリと唾を飲んだ。
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「灰原ーっ!」
「手に入ったぞ!」
園子達のそばにいる灰原に、元太達は笑顔で駆け寄って来る。
「ほら、お前の分もあるぞ!」
そう言いながら、元太は自慢気に灰原にコクーンの参加バッジを差し出す。
「……おやおや、たいしたもんだこと」
そんな光彦達の姿を見て、園子は感心したように呟く。
「……ふーん。話のタネに参加してみるのも悪くないかもね」
灰原は受け取ったバッジを見つめて、ポツリと呟いた。
card.314
「別に、隠すほどの事じゃないんだけどね」
ポツリと呟かれた名前の言葉に、快斗は名前をジッと見つめる。
「名前……」
「……私、昔からね新一たち家族に、」
『さぁ!!お待ちかね!参加者の皆さんには、コクーン会場へ移動していただきましょう!』
名前と快斗の会話を遮るように、会場に明るいアナウンスが響く。
「………。」
名前は、思わず言葉を飲み込んでスタッフに案内される参加者の子供達に視線を向ける。
「名前……」
「……快斗、とりあえずゲーム楽しみましょ?」
名前は小さくため息をつくと、ポケットからバッジを取り出して快斗に向かって微笑む。
「……そうだな、ちゃんと参加しねーと三船さんにも怒られちまう。行こうぜ」
快斗は、名前の顔を何かを考えるようしばらく見つめていたが、小さく息をついて微笑むと、名前をサラリとエスコートしてコクーン会場へと足を向ける。
「…楽しいと良いわね」
子供達に混じって足を進めるなか、名前は少しドキドキしたように快斗に声をかける。
「…俺は、名前ちゃんと一緒なら何だって楽しいけどね」
「ふふ、私もよ」
ニヤリと笑いながら名前の肩を抱く快斗。名前は、少し照れたように笑いながら快斗にそう言葉を返した。
「園子は行かないの?」
子供達がコクーンが設置されたステージに向かう様子を、少し離れた場所で見ていた蘭。ふと思い出したように、バッジを持っていたはずの隣の園子に声をかける。
「んー?だって…見てよ、あれ。参加するの本当に子供ばかりじゃない?私は遠慮しておくわ」
胸にコクーンの参加バッジをつけた園子は、楽しそうにステージにあがる小学生くらいの子供達を見てため息をつく。
「そうなの?何だかもったなくない?」
「…あら、だったら蘭あなた行く?あげるわよ…このバッジ」
「私も良いわよ。ゲームって苦手だし。……あら?」
蘭が苦笑しながらコクーンに向かう子供達に目を向けると、ふいに言葉を切って首を傾げる。
「どうしたの?」
「ほら、あそこ見て!名前と黒羽君がいるわ」
「あら…あの2人バッジ持ってたのね」
園子は蘭が示した方向に目を向けて、僅かに目を丸くする。
「……あれ?園子見て、あそこ!コナン君もいるわ」
「ええー?何よ、結局みんなバッジ手に入れてたんじゃない!」
次々にステージに上がって行く自分達の知り合いの姿に、蘭と園子は驚いて顔を見合わせた。
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いつも読んでいただきありがとうございます。ここまで読んでお気づきかと思いますが…今回の「ベイカー街の亡霊」ですが、原作と大きく違う点は快斗が登場するだけではなく、蘭がゲームに参加しないという点です。原作の大幅な変更をご了承ください。