導入編(オリジナル)
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「…犯人は、貴方ですね?」
眠りの小五郎に犯行を言い当てられたのは、この美術館の副館長である。自分の犯行を言い当てられた副館長は、青ざめた顔で何とか言い逃れしようと視線をさ迷わせる。そして逃げ切れないと感じたのか、ある少女に狙いを定めた。
card.31
「ーっ!くそぉ!!」
突然大きな声を出して走り出した副館長は、近くにいた歩美を無理矢理抱き抱えて館長室のベランダから上に続く階段を駆け上がっていく。
「歩美!!」
「え、歩美ちゃん!?」
副館長の思いがけない行動に、コナン達は焦ったように声をあげる。
「このベランダの階段はどこに繋がってるんだ!?」
目暮は大声で近くで呆然としていた従業員に尋ねる。
「あっ…屋上です!!」
目暮は従業員の言葉を聞いて、クソッと声を荒げる。
犯行を言い当てられて憔悴していた副館長の意外な行動。とっさの事に反応出来なかったコナン達も、すぐに後を追うために階段を駆け上がる。
慌てたように声をあげる周りの騒ぎに、それまで眠っていた小五郎もパチリと目を覚ます。眠っている間に突然慌ただしくなっているまわりの状況に戸惑いながらも、緊迫した空気を感じて、反射的に目暮達の後を追う。その後に続いた名前と灰原の後を、快斗な咄嗟に追いかけた。
(…名前!ここの屋上は確か!)
ビューっと冷たい風が吹き荒れている屋上。小柄な歩美を脇に抱えたまま、どこから取り出したのかいつの間にかナイフを持っている副館長が、自分を取り囲む警官たちを睨み付けている。副館長を刺激しないようにと、少し距離を開けて立つ目暮達が、副館長を何とか説得しようと声をかけている。
「…ハァ、ハァ」
慌てて階段を駆け上がった快斗は,名前達に見つからないように物陰に隠れながら屋上を見渡して小さく息をつく。
(…やっぱり。あの犯人…自棄になってあの子を巻き沿いに飛び降りでもしたら、洒落になんねェぞ!)
快斗は宝石を盗むための下調べで把握していたが、この屋上には柵がないのだ。自分が犯行後に空に飛び立つには、絶好の条件であったが今の状況では危険度が増して都合が悪い。
状況を案じる快斗の視線の先では、副館長が柵のない屋上の端のギリギリに立っているのだった。
眠りの小五郎に犯行を言い当てられたのは、この美術館の副館長である。自分の犯行を言い当てられた副館長は、青ざめた顔で何とか言い逃れしようと視線をさ迷わせる。そして逃げ切れないと感じたのか、ある少女に狙いを定めた。
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「ーっ!くそぉ!!」
突然大きな声を出して走り出した副館長は、近くにいた歩美を無理矢理抱き抱えて館長室のベランダから上に続く階段を駆け上がっていく。
「歩美!!」
「え、歩美ちゃん!?」
副館長の思いがけない行動に、コナン達は焦ったように声をあげる。
「このベランダの階段はどこに繋がってるんだ!?」
目暮は大声で近くで呆然としていた従業員に尋ねる。
「あっ…屋上です!!」
目暮は従業員の言葉を聞いて、クソッと声を荒げる。
犯行を言い当てられて憔悴していた副館長の意外な行動。とっさの事に反応出来なかったコナン達も、すぐに後を追うために階段を駆け上がる。
慌てたように声をあげる周りの騒ぎに、それまで眠っていた小五郎もパチリと目を覚ます。眠っている間に突然慌ただしくなっているまわりの状況に戸惑いながらも、緊迫した空気を感じて、反射的に目暮達の後を追う。その後に続いた名前と灰原の後を、快斗な咄嗟に追いかけた。
(…名前!ここの屋上は確か!)
ビューっと冷たい風が吹き荒れている屋上。小柄な歩美を脇に抱えたまま、どこから取り出したのかいつの間にかナイフを持っている副館長が、自分を取り囲む警官たちを睨み付けている。副館長を刺激しないようにと、少し距離を開けて立つ目暮達が、副館長を何とか説得しようと声をかけている。
「…ハァ、ハァ」
慌てて階段を駆け上がった快斗は,名前達に見つからないように物陰に隠れながら屋上を見渡して小さく息をつく。
(…やっぱり。あの犯人…自棄になってあの子を巻き沿いに飛び降りでもしたら、洒落になんねェぞ!)
快斗は宝石を盗むための下調べで把握していたが、この屋上には柵がないのだ。自分が犯行後に空に飛び立つには、絶好の条件であったが今の状況では危険度が増して都合が悪い。
状況を案じる快斗の視線の先では、副館長が柵のない屋上の端のギリギリに立っているのだった。