「ベイカー街の亡霊」編
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---パチパチパチ…
『工藤先生ありがとうございました……』
スピーチが終わり壇上から優作が舞台袖に戻って行くと、名前が快斗の元へ戻って来る。
「おかえり」
「ふふ…待たせちゃってごめんね、快斗」
戻って来た名前に、快斗はとりあえず笑顔で声をかける。
「………。」
名前に何も聞く様子のない快斗の姿を、コナンはジッと見つめた。
card.307
「そーいえば、ほれ。新一にお土産じゃ」
そんな名前と快斗のそばで、阿笠はコナンに何かを手渡す。
「…ゲームの参加バッジ!?」
コナンは阿笠から受け取ったバッジを見て、驚いて目を見開く。
「……あら、新一もそのバッジ貰ったの?」
「名前……新一"も″って、どういう事だよ?」
コナンは不思議そうに首を傾げる。
「私達も貰ったのよ。…ね?」
「ああ、ほら」
名前と快斗はそう話しながら、ポケットから三船に貰ったバッジを取り出して来ないために見せる。
「何だよ!?オメーらも持ってたのかよ」
コナンは、バッジを見つめながら小さくため息をつくと、チラリと離れた場所で楽しそうに笑い合う歩美達に視線を向ける。
「………名前達は良いとしても、俺1人でやるわけにはいかないよ」
コナンは、ゲームをやりたがっていた元太達の姿を思い出しながら小さく首を振る。
「そうかのぉ…君だったら、熱中するんじゃないかな?…まだ秘密じゃが、ゲームは100年前の19世紀のロンドンが舞台だ……」
「100年前のロンドン?」
快斗はその言葉に小さく首を傾げる。
「ふ…相変わらず父さん、あの世界が好きだよなー」
「………"親子揃って″でしょ?」
呆れたように呟くコナンに、名前は苦笑しながらそう返した。
---フッ…
「!?」
「何かしら…?」
---ザワザワザワ
ふいに場内の明かりが消えて、場内には小さなざわめきがおこる。
「…何だ、何も見えんぞ?」
小五郎は、片手に酒のグラスを持ったまま辺りを見渡す。
--ドカッ!
「うわっとっと…」
そんな時ふいに背中に何かがふづかり、小五郎は小さく声をあげながらふらつく。
「……Sorry、」
すると耳元で英語で謝罪の声が聞こえるが、その声は足音とともにすぐに遠ざかっていく。
「ったく……暗闇で動き回るなっての」
小五郎は不満気に呟きながらも、再び酒に口をつけた。