「手負いの探偵団」・対面編
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----プルルル…
「…何やってんだ、あいつは?」
快斗は日が暮れても一向にメールにも電話にも反応がない名前に、焦りと苛立ちを感じる。普段から連絡を頻繁に取る二人ではないため、いつもならここまで神経質にはならないのだがあんな夢を見た矢先でもありどうにも落ち着かない。
「……まさか、本当に何かあったんじゃ…」
----プルルル…ブッ
「!!」
そのとき、耳元で鳴りつづけていたコール音がようやく途切れて快斗は小さく息をのむ。
「お…まえ!名前!!今、何時だと思って……」
快斗はコール音が鳴り止むとほぼ同時に、携帯に向かって大声で叫ぶ。
『……もしもし?』
「え、」
しかし電話口から響いた名前ではない人物の声に、快斗は大きく目を見開いた。
card.291
『…私、灰原哀。……分かる?』
「あ……哀ちゃん?」
快斗は、なぜ名前の携帯にあの少女が出るのかと戸惑いながらも、1度"工藤新一″の姿で対面した時に呼んだ呼び方で少女の名前を呼ぶ。
『あなたが怪盗キッドで間違いないみたいね』
灰原も、あの時と同じように自分の名前を呼ぶ"黒羽快斗″に自分の考えが正しかったのだと確信して、そのまま言葉を続ける。
『…いい?落ち着いて聞きなさい』
「え?」
---ドクン…
耳元で響く灰原の真剣な声と、今の状況に快斗の心拍数が一気に上がる。
--ドクン、ドクン…
『……名前が撃たれたの』
「う…たれ…?」
--ドクン…
灰原の言葉の意味が一瞬理解できず、"撃たれた″と言う言葉がピンと来ない。
---ドクン、ドクン…
『"拳銃″で、"撃たれた″のよ』
--ドクン!!
「………なっ!?」
なぜキャンプに行っていたはずの名前が、そんな目に合うのか…名前の変わりに灰原が電話に出るという事は、携帯の持ち主の名前は今どんな状況になっているのか…。快斗の脳裏には様々な疑問が浮かび上がって来る。
『今は手術中よ……工藤君達もいるから、名前はあなたには病院に来てほしくないみたいだけど。一応連絡だけ……』
「場所はっ!?」
しかし灰原の言葉を聞いた快斗は、頭の中の全ての疑問を打ち消して、灰原の言葉を遮ってその一言を大声で尋ねる。
『………米花総合病院よ』
------
----
---
-
灰原に病院名を聞いた後の事は、快斗自身よく覚えていない。ただ無我夢中で病院に向かっていて、気付いた時には病室にたどり着いていたのだ。
「………お兄さん、」
「快斗お兄さん!!」
「…え?」
目を閉じて電話を受けてからの事を思い返していた快斗は、自分の名前を呼ぶ声にハッと目を開く。
「……オメー達は?」
(……ちびっこ探偵団?)
気が付くと自分の目の前にはいつの間にか歩美・元太・光彦の3人が立っている。
「私達…快斗お兄さんに謝りたくて」
「ごめんなさい」
「?どうしたんだ、オメーら」
快斗は歩美達の言葉に首を傾げる。
「……名前さんが撃たれたのは、僕達のせいなんです。あんな鍾乳洞に入らなければ…」
「私達が、冒険しようなんて言わなければ良かったの…」
「俺達な事を庇って撃たれちまったしよ」
「………。」
(鍾乳洞…?…冒険?)
灰原から事件の詳細を聞いていない快斗はいまいち話が理解出来ず小さく首を傾げるが、目の前で瞳に涙を浮かべて謝る3人の姿を見つめると小さく微笑む。
「……オメー達のせいじゃねーよ」
「え?」
「…誰もオメーらのせいだなんて思ってねーよ。撃ったのは、確か殺人犯なんだろ?お前らがそんな風に気にする事ねーから…な?」
快斗はポンポンと歩美の頭を撫でながら、優しく声をかける。
「…でも名前お姉さん、凄く辛そうだった」
「血もいっぱい出てたしよ……」
「………。」
歩美達のその言葉に、快斗は一瞬辛そうに眉を寄せるが、それでもすぐに笑顔に戻って3人に声をかける。
「それも…お前らのせいじゃねーよ。聞いたぜ?お前らのおかげで、犯人も捕まったんだろ?」
「「「………。」」」
「さすが…少年探偵団、だな?」
「「「!!」」」
「…あいつが…名前が目を覚ました時に、オメーらがそんな顔してるとあいつ悲しむからよ。もっと明るく…笑っててやってくれよ?名前のためにも…な?」
「うん……!」
快斗の言葉に、歩美は元気よく頷く。
「よーし…良い子だ。さ、オメーらは阿笠博士の所に戻ってな。きっと心配してるぞ」
「はいっ!」
「ありがとう、快斗お兄さん!」
「ああ…また後でな」
快斗は笑顔で元気良く戻っていく3人に、ヒラヒラと手を振りながら笑顔を返した。
「…何やってんだ、あいつは?」
快斗は日が暮れても一向にメールにも電話にも反応がない名前に、焦りと苛立ちを感じる。普段から連絡を頻繁に取る二人ではないため、いつもならここまで神経質にはならないのだがあんな夢を見た矢先でもありどうにも落ち着かない。
「……まさか、本当に何かあったんじゃ…」
----プルルル…ブッ
「!!」
そのとき、耳元で鳴りつづけていたコール音がようやく途切れて快斗は小さく息をのむ。
「お…まえ!名前!!今、何時だと思って……」
快斗はコール音が鳴り止むとほぼ同時に、携帯に向かって大声で叫ぶ。
『……もしもし?』
「え、」
しかし電話口から響いた名前ではない人物の声に、快斗は大きく目を見開いた。
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『…私、灰原哀。……分かる?』
「あ……哀ちゃん?」
快斗は、なぜ名前の携帯にあの少女が出るのかと戸惑いながらも、1度"工藤新一″の姿で対面した時に呼んだ呼び方で少女の名前を呼ぶ。
『あなたが怪盗キッドで間違いないみたいね』
灰原も、あの時と同じように自分の名前を呼ぶ"黒羽快斗″に自分の考えが正しかったのだと確信して、そのまま言葉を続ける。
『…いい?落ち着いて聞きなさい』
「え?」
---ドクン…
耳元で響く灰原の真剣な声と、今の状況に快斗の心拍数が一気に上がる。
--ドクン、ドクン…
『……名前が撃たれたの』
「う…たれ…?」
--ドクン…
灰原の言葉の意味が一瞬理解できず、"撃たれた″と言う言葉がピンと来ない。
---ドクン、ドクン…
『"拳銃″で、"撃たれた″のよ』
--ドクン!!
「………なっ!?」
なぜキャンプに行っていたはずの名前が、そんな目に合うのか…名前の変わりに灰原が電話に出るという事は、携帯の持ち主の名前は今どんな状況になっているのか…。快斗の脳裏には様々な疑問が浮かび上がって来る。
『今は手術中よ……工藤君達もいるから、名前はあなたには病院に来てほしくないみたいだけど。一応連絡だけ……』
「場所はっ!?」
しかし灰原の言葉を聞いた快斗は、頭の中の全ての疑問を打ち消して、灰原の言葉を遮ってその一言を大声で尋ねる。
『………米花総合病院よ』
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灰原に病院名を聞いた後の事は、快斗自身よく覚えていない。ただ無我夢中で病院に向かっていて、気付いた時には病室にたどり着いていたのだ。
「………お兄さん、」
「快斗お兄さん!!」
「…え?」
目を閉じて電話を受けてからの事を思い返していた快斗は、自分の名前を呼ぶ声にハッと目を開く。
「……オメー達は?」
(……ちびっこ探偵団?)
気が付くと自分の目の前にはいつの間にか歩美・元太・光彦の3人が立っている。
「私達…快斗お兄さんに謝りたくて」
「ごめんなさい」
「?どうしたんだ、オメーら」
快斗は歩美達の言葉に首を傾げる。
「……名前さんが撃たれたのは、僕達のせいなんです。あんな鍾乳洞に入らなければ…」
「私達が、冒険しようなんて言わなければ良かったの…」
「俺達な事を庇って撃たれちまったしよ」
「………。」
(鍾乳洞…?…冒険?)
灰原から事件の詳細を聞いていない快斗はいまいち話が理解出来ず小さく首を傾げるが、目の前で瞳に涙を浮かべて謝る3人の姿を見つめると小さく微笑む。
「……オメー達のせいじゃねーよ」
「え?」
「…誰もオメーらのせいだなんて思ってねーよ。撃ったのは、確か殺人犯なんだろ?お前らがそんな風に気にする事ねーから…な?」
快斗はポンポンと歩美の頭を撫でながら、優しく声をかける。
「…でも名前お姉さん、凄く辛そうだった」
「血もいっぱい出てたしよ……」
「………。」
歩美達のその言葉に、快斗は一瞬辛そうに眉を寄せるが、それでもすぐに笑顔に戻って3人に声をかける。
「それも…お前らのせいじゃねーよ。聞いたぜ?お前らのおかげで、犯人も捕まったんだろ?」
「「「………。」」」
「さすが…少年探偵団、だな?」
「「「!!」」」
「…あいつが…名前が目を覚ました時に、オメーらがそんな顔してるとあいつ悲しむからよ。もっと明るく…笑っててやってくれよ?名前のためにも…な?」
「うん……!」
快斗の言葉に、歩美は元気よく頷く。
「よーし…良い子だ。さ、オメーらは阿笠博士の所に戻ってな。きっと心配してるぞ」
「はいっ!」
「ありがとう、快斗お兄さん!」
「ああ…また後でな」
快斗は笑顔で元気良く戻っていく3人に、ヒラヒラと手を振りながら笑顔を返した。