「銀翼の魔術師」編
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「と…飛び降りた!?」
「う…うん、新庄さんが変装したキッドだったみたいで。飛び降りる為に与圧を下げるスイッチを入れたみたい」
コックピットに戻ったコナンは、キッドである新庄が飛び降りた事を園子達に伝える。
「墜落するのが怖くて逃げたんだわっ!!ファンだったのに最低ーっ!」
「………。」
--新一…彼は、キッドは新一が想ってるような人じゃないわ--
呆れたような園子の言葉を聞きながら、コナンは名前が言った言葉の意味を考えていた。
card.275
「ところで…コナン君、名前はどうしたの?」
「え…あぁ、えーと……名前姉ちゃんは、下の席で体調が悪くなっちゃった人がいて…その人についてるよ」
「そうなの…名前らしいわね」
コナンの咄嗟の言い訳に納得したのか、園子は頷く。
「こうなったら…僕達の手で降ろすしかないよ、蘭姉ちゃん」
「………。」
コナンの言葉に、蘭は不安そうに眉をよせる。
「大丈夫だって!蘭…3人寄れば真珠の知恵って言うじゃない!!何とかなるって!」
「「………。」」
(おいおい、それを言うなら…)
「…それを言うなら"文殊の知恵″でしょ?」
「……そうだっけ?」
「ふふ、園子ったら!」
園子の発言に、ようやく蘭が少し笑顔を見せる。
「……。」
(こーいう時は、園子の存在に感謝だな…)
蘭の緊張が解れた横顔を見て、コナンは小さく安堵の息をつく。
「…とにかく、埠頭の周りを旋回して様子を見てみようよ」
「そうだね…」
コナンの一言で、蘭は機体を埠頭に向けて操縦していく。
----ゴォォォ!
機体はぐるりと埠頭の周りを旋回する。
「どんな感じ?園子姉ちゃん」
「全然駄目…ところどころにライトはあるけど…ほとんど真っ暗でよく見えないわ…」
園子が窓の外に目を向けて呟く。
(……くそっ!!)
「………ん!?」
----ブルブル
「大丈夫?蘭姉ちゃん…」
操縦桿を握る蘭の手が僅かに震えているのに気付いて、コナンが慌てて声をかける。
「どうしたの?蘭…」
園子も、心配そうに後方の席から蘭を覗きこむ。
「わ、分からない……何だか急に身体が…コナン君、やっぱり私には無理だよ…」
蘭は、声を僅かに震わせながらコナンを見る。
「そんな事ないよ…出来るよ!蘭姉ちゃん!!」
(…まずいな、このままじゃ危ねぇ…。)
コナンは、明るく蘭を励ましながらも眉をよせる。
「……園子姉ちゃん、ちょっと替わって!!」
「…はぁ!?今度は何よ?」
「僕…ちょっとトイレに行ってくる!」
ガチャリとベルトを外しながら、コナンはそう言って立ち上がる。
「ト…トイレぇ!?」
「すぐ戻るけど…無線が復活するかもしれないから、2人ともちゃんとヘッドセットつけててね!」
「あ…ちょっと…」
---ダッ!
園子の制止も聞かずに、コナンはコックピットから飛び出して行く。
「…ったく、この大変な時にトイレだなんて…これだからガキんちょは…!」
園子は呆れたように呟きながら、ヘッドセットをつけて副操縦席に座る。
----ピーッ!
「!?」
すると、タイミングを見計らったように無線に通信が入る。
「も…もしもし!?」
『蘭…聞こえるか?蘭…』
「し、新一……?」
ヘッドセットを通して聞こえてきた新一の声に、蘭は目を見開いた。
「う…うん、新庄さんが変装したキッドだったみたいで。飛び降りる為に与圧を下げるスイッチを入れたみたい」
コックピットに戻ったコナンは、キッドである新庄が飛び降りた事を園子達に伝える。
「墜落するのが怖くて逃げたんだわっ!!ファンだったのに最低ーっ!」
「………。」
--新一…彼は、キッドは新一が想ってるような人じゃないわ--
呆れたような園子の言葉を聞きながら、コナンは名前が言った言葉の意味を考えていた。
card.275
「ところで…コナン君、名前はどうしたの?」
「え…あぁ、えーと……名前姉ちゃんは、下の席で体調が悪くなっちゃった人がいて…その人についてるよ」
「そうなの…名前らしいわね」
コナンの咄嗟の言い訳に納得したのか、園子は頷く。
「こうなったら…僕達の手で降ろすしかないよ、蘭姉ちゃん」
「………。」
コナンの言葉に、蘭は不安そうに眉をよせる。
「大丈夫だって!蘭…3人寄れば真珠の知恵って言うじゃない!!何とかなるって!」
「「………。」」
(おいおい、それを言うなら…)
「…それを言うなら"文殊の知恵″でしょ?」
「……そうだっけ?」
「ふふ、園子ったら!」
園子の発言に、ようやく蘭が少し笑顔を見せる。
「……。」
(こーいう時は、園子の存在に感謝だな…)
蘭の緊張が解れた横顔を見て、コナンは小さく安堵の息をつく。
「…とにかく、埠頭の周りを旋回して様子を見てみようよ」
「そうだね…」
コナンの一言で、蘭は機体を埠頭に向けて操縦していく。
----ゴォォォ!
機体はぐるりと埠頭の周りを旋回する。
「どんな感じ?園子姉ちゃん」
「全然駄目…ところどころにライトはあるけど…ほとんど真っ暗でよく見えないわ…」
園子が窓の外に目を向けて呟く。
(……くそっ!!)
「………ん!?」
----ブルブル
「大丈夫?蘭姉ちゃん…」
操縦桿を握る蘭の手が僅かに震えているのに気付いて、コナンが慌てて声をかける。
「どうしたの?蘭…」
園子も、心配そうに後方の席から蘭を覗きこむ。
「わ、分からない……何だか急に身体が…コナン君、やっぱり私には無理だよ…」
蘭は、声を僅かに震わせながらコナンを見る。
「そんな事ないよ…出来るよ!蘭姉ちゃん!!」
(…まずいな、このままじゃ危ねぇ…。)
コナンは、明るく蘭を励ましながらも眉をよせる。
「……園子姉ちゃん、ちょっと替わって!!」
「…はぁ!?今度は何よ?」
「僕…ちょっとトイレに行ってくる!」
ガチャリとベルトを外しながら、コナンはそう言って立ち上がる。
「ト…トイレぇ!?」
「すぐ戻るけど…無線が復活するかもしれないから、2人ともちゃんとヘッドセットつけててね!」
「あ…ちょっと…」
---ダッ!
園子の制止も聞かずに、コナンはコックピットから飛び出して行く。
「…ったく、この大変な時にトイレだなんて…これだからガキんちょは…!」
園子は呆れたように呟きながら、ヘッドセットをつけて副操縦席に座る。
----ピーッ!
「!?」
すると、タイミングを見計らったように無線に通信が入る。
「も…もしもし!?」
『蘭…聞こえるか?蘭…』
「し、新一……?」
ヘッドセットを通して聞こえてきた新一の声に、蘭は目を見開いた。