「銀翼の魔術師」編
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コナンと名前は、横に並んで地図を覗き込む。
「あった!ちょうど、函館から札幌へ向かう航空路が室蘭の近くを通っている…」
「……新庄さん、方位は023度よ」
「023度だな」
新庄は、名前の言葉を聞いてカチカチと方位を合わせた。
card.269
「これは山越になるわね。高度は5000以上…」
「すみません!」
新庄は、くるりと振り返ってCAに声をかける。
「……乗客には、千歳に向かうと言ってください!」
「わ、わかりました」
「それと、2階席にいる乗客達は全員下へ移してください。」
「……え?」
新庄の言葉に、CAは首を傾げる。
「女子校生が操縦してると知ったらパニックになりかねないでしょ?」
「……。」
(確かにそうね…)
名前は黙ったまま、指示を出す新庄を見つめる。CAに用件を伝え終えた新庄は、次に歩美達に向かって声をかける。
「さ、君達も客室に戻ろうぜ!」
「「「えーっ!?」」」
「ここにいても君達に出来る事は何もない。それよりも君達には、他の子供達が騒ぎ出さないように見張っていてほしいんだ。これは、とっても大事な仕事だ。無理なら他の人に頼むが…どうだ出来るか?」
「わかった!!」
「俺達に任せとけ!」
新庄の言葉を聞いて、元太達は嬉しそうに笑顔で頷く。
「あいつ…子供の扱いうめぇな」
「ええ、そうね」
その様子を見ていたコナンが、感心したように小さく呟く。名前も、それに関しては同意見だ。いつもの少年探偵団なら、絶対にコックピットに残りたいと言っただろう。
「わ、私は残るわよ!!何かあった時に、蘭を助けられるのは私しかいないから!」
「………。」
園子の申し出に、新庄はしばらく園子を見つめた後に小さく微笑む。
「いいだろう…名前ちゃん、君は客室に…」
「悪いけど、私も残るわよ」
「………しかし、」
「私も残るわ」
「!!」
名前が、キッドである新庄から目をそらさずに真っ直ぐキッド見つめて同じ言葉を繰り返す。
「…仕方ない」
その名前の表情を見て、新庄は諦めたように息をつくと、操縦桿を握る蘭に装置の説明を始める。
「………。」
(何となく…快斗が私を安全なところにいさせようとしてくれてるのは分かるけど……こんな時くらい側にいさせてよ)
名前は、新庄と蘭のやり取りを見ながら小さくため息をつくと、窓の外に広がる暗闇に目を向けた。
-----
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-
「ほぉ!!あれが"白鳥(しらとり)大橋″か…なかなかのモンじゃないか。なぁ、白鳥君」
「残念ながら警部…"白鳥(はくちょう)大橋″です」
「君の勧めで、札幌出張の帰りに室蘭まで来た甲斐があったよ」
名前達の乗る飛行機が室蘭へと進路を定めていた頃、光り輝く白鳥大橋を見つめているのは、目暮・白鳥・高木のいつもの面々。
出張の帰りに、室蘭に立ち寄っていたのだ。
---ファンファンファン…
「ん?」
「凄いパトカーの数ですね」
そんな3人が立っているすぐそばの道路を、夥しい数のパトカーが赤い光を燈しながら通過していく。
「あの様子だと、相当な凶悪犯を追っているようだな!」
「よし、我々も行ってみよう!!」
目暮の提案を受けて3人はダッと駆け出して車に乗り込むと、パトカーの後を追って行った。
「あった!ちょうど、函館から札幌へ向かう航空路が室蘭の近くを通っている…」
「……新庄さん、方位は023度よ」
「023度だな」
新庄は、名前の言葉を聞いてカチカチと方位を合わせた。
card.269
「これは山越になるわね。高度は5000以上…」
「すみません!」
新庄は、くるりと振り返ってCAに声をかける。
「……乗客には、千歳に向かうと言ってください!」
「わ、わかりました」
「それと、2階席にいる乗客達は全員下へ移してください。」
「……え?」
新庄の言葉に、CAは首を傾げる。
「女子校生が操縦してると知ったらパニックになりかねないでしょ?」
「……。」
(確かにそうね…)
名前は黙ったまま、指示を出す新庄を見つめる。CAに用件を伝え終えた新庄は、次に歩美達に向かって声をかける。
「さ、君達も客室に戻ろうぜ!」
「「「えーっ!?」」」
「ここにいても君達に出来る事は何もない。それよりも君達には、他の子供達が騒ぎ出さないように見張っていてほしいんだ。これは、とっても大事な仕事だ。無理なら他の人に頼むが…どうだ出来るか?」
「わかった!!」
「俺達に任せとけ!」
新庄の言葉を聞いて、元太達は嬉しそうに笑顔で頷く。
「あいつ…子供の扱いうめぇな」
「ええ、そうね」
その様子を見ていたコナンが、感心したように小さく呟く。名前も、それに関しては同意見だ。いつもの少年探偵団なら、絶対にコックピットに残りたいと言っただろう。
「わ、私は残るわよ!!何かあった時に、蘭を助けられるのは私しかいないから!」
「………。」
園子の申し出に、新庄はしばらく園子を見つめた後に小さく微笑む。
「いいだろう…名前ちゃん、君は客室に…」
「悪いけど、私も残るわよ」
「………しかし、」
「私も残るわ」
「!!」
名前が、キッドである新庄から目をそらさずに真っ直ぐキッド見つめて同じ言葉を繰り返す。
「…仕方ない」
その名前の表情を見て、新庄は諦めたように息をつくと、操縦桿を握る蘭に装置の説明を始める。
「………。」
(何となく…快斗が私を安全なところにいさせようとしてくれてるのは分かるけど……こんな時くらい側にいさせてよ)
名前は、新庄と蘭のやり取りを見ながら小さくため息をつくと、窓の外に広がる暗闇に目を向けた。
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「ほぉ!!あれが"白鳥(しらとり)大橋″か…なかなかのモンじゃないか。なぁ、白鳥君」
「残念ながら警部…"白鳥(はくちょう)大橋″です」
「君の勧めで、札幌出張の帰りに室蘭まで来た甲斐があったよ」
名前達の乗る飛行機が室蘭へと進路を定めていた頃、光り輝く白鳥大橋を見つめているのは、目暮・白鳥・高木のいつもの面々。
出張の帰りに、室蘭に立ち寄っていたのだ。
---ファンファンファン…
「ん?」
「凄いパトカーの数ですね」
そんな3人が立っているすぐそばの道路を、夥しい数のパトカーが赤い光を燈しながら通過していく。
「あの様子だと、相当な凶悪犯を追っているようだな!」
「よし、我々も行ってみよう!!」
目暮の提案を受けて3人はダッと駆け出して車に乗り込むと、パトカーの後を追って行った。