「銀翼の魔術師」編
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「やっぱり、チョコレートだろう…チョコレートを食べた途端に倒れたんだから!」
伴の意見に小五郎も頷く。
「俺も同感だ」
「そ、そんなっ!?」
その言葉に、樹里にチョコレートを渡した矢口は顔を青くして声をあげる。
card.257
「…わ、私は知りません!このチョコレートは今日の午後に銀座で買ってついさっき開けたばかりなんです!…ねぇ、なつきさん!開けるところ見てたわよね!?」
「……え?あ、ごめん…私よく見てなかったから」
「なつきさんっ!?」
矢口は、隣の席にいるなつきに助けを求めるように声をかけるが、なつきの答えは矢口の求めたものではなくますます動揺する。
「……とにかく、チョコレートは預からせてもらいます」
「は…はい」
矢口は小五郎にチョコレートの箱を差し出す。
「………後は空港についてから警察に任せるしかないわね」
英里の意見に、小五郎も頷いて口を開く。
「皆さん…現場を保存するために、後ろの席に移動してください!それと、前のトイレは使用禁止にします」
乗客達は、小五郎に言われた通りにゾロゾロと席をうつる。
「………。」
気持ちが落ち着いた名前も後方の席に移動すると、腕を組みながらジッと考え込む。
(快斗がこの飛行機に乗っているのか…乗っていたとしても、誰に変装しているか分からないけど、このまま警察の事情聴取となれば、さすがに変装のうまい快斗でも何かボロが出るかもしれない……)
名前は、チラリと周りに座る面々に目を向けて小さく息をつく。
(そうならないためには、空港に到着するまでに何とか犯人を見つけないと……)
名前は、そう考えながら今日飛行機に乗ってからの出来事を一から整理していった。
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-
「わかったぁ!!分かりましたよ、犯人がっ!」
「…え?」
「は?」
必死に考えを巡らせていた名前と、名前と同じく推理していたコナンは、突然の小五郎の叫び声に小さく目を見開く。
「亡くなった樹里さんは、この飛行機に乗り込んでから…2種類の物しか口にしていません!その2種類とは、先程問題となったチョコレートと、天子さんのビタミン剤!!」
「お、お前…まさか!?」
「ええっ、違うわよ!?」
小五郎の言葉に、伴はハッと天子に目を向ける。当の天子も驚いたように声をあげて否定している。
「もうお分かりでしょう…この機内で樹里さんを殺害した犯人は…天子さん!!あなたです!」
---ザワザワ
小五郎の自信満々な口ぶりに乗客達はザワめくが、コナンだけは呆れたような目を向けている。
「じょ…冗談じゃないわっ!とんだ言い掛かりよ!!第一、私には動機がないじゃないっ!?」
天子は大声をあげて小五郎に反論する。
「……そうかしら?」
「!?」
そんな中でポツリと呟かれた言葉に、天子は眉を寄せて声のした方に目を向ける。すると、そこには挑発的な笑みをうかべたなつきの姿。驚く天子を尻目に、なつきは更に言葉を続ける。
「…樹里さんを殺害する動機がない人なんか、この中にいないんじゃない?」
「?」
「……。」
その言葉にコナンと名前は、眉を寄せてなつきを見つめる。
「あなた…ヘアメイクの酒井なつきさんね、どういう事かしら?」
冷静な英里の問いに、なつきは小さく頷いた後に樹里を巡る人間関係を語りはじめた。
伴の意見に小五郎も頷く。
「俺も同感だ」
「そ、そんなっ!?」
その言葉に、樹里にチョコレートを渡した矢口は顔を青くして声をあげる。
card.257
「…わ、私は知りません!このチョコレートは今日の午後に銀座で買ってついさっき開けたばかりなんです!…ねぇ、なつきさん!開けるところ見てたわよね!?」
「……え?あ、ごめん…私よく見てなかったから」
「なつきさんっ!?」
矢口は、隣の席にいるなつきに助けを求めるように声をかけるが、なつきの答えは矢口の求めたものではなくますます動揺する。
「……とにかく、チョコレートは預からせてもらいます」
「は…はい」
矢口は小五郎にチョコレートの箱を差し出す。
「………後は空港についてから警察に任せるしかないわね」
英里の意見に、小五郎も頷いて口を開く。
「皆さん…現場を保存するために、後ろの席に移動してください!それと、前のトイレは使用禁止にします」
乗客達は、小五郎に言われた通りにゾロゾロと席をうつる。
「………。」
気持ちが落ち着いた名前も後方の席に移動すると、腕を組みながらジッと考え込む。
(快斗がこの飛行機に乗っているのか…乗っていたとしても、誰に変装しているか分からないけど、このまま警察の事情聴取となれば、さすがに変装のうまい快斗でも何かボロが出るかもしれない……)
名前は、チラリと周りに座る面々に目を向けて小さく息をつく。
(そうならないためには、空港に到着するまでに何とか犯人を見つけないと……)
名前は、そう考えながら今日飛行機に乗ってからの出来事を一から整理していった。
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「わかったぁ!!分かりましたよ、犯人がっ!」
「…え?」
「は?」
必死に考えを巡らせていた名前と、名前と同じく推理していたコナンは、突然の小五郎の叫び声に小さく目を見開く。
「亡くなった樹里さんは、この飛行機に乗り込んでから…2種類の物しか口にしていません!その2種類とは、先程問題となったチョコレートと、天子さんのビタミン剤!!」
「お、お前…まさか!?」
「ええっ、違うわよ!?」
小五郎の言葉に、伴はハッと天子に目を向ける。当の天子も驚いたように声をあげて否定している。
「もうお分かりでしょう…この機内で樹里さんを殺害した犯人は…天子さん!!あなたです!」
---ザワザワ
小五郎の自信満々な口ぶりに乗客達はザワめくが、コナンだけは呆れたような目を向けている。
「じょ…冗談じゃないわっ!とんだ言い掛かりよ!!第一、私には動機がないじゃないっ!?」
天子は大声をあげて小五郎に反論する。
「……そうかしら?」
「!?」
そんな中でポツリと呟かれた言葉に、天子は眉を寄せて声のした方に目を向ける。すると、そこには挑発的な笑みをうかべたなつきの姿。驚く天子を尻目に、なつきは更に言葉を続ける。
「…樹里さんを殺害する動機がない人なんか、この中にいないんじゃない?」
「?」
「……。」
その言葉にコナンと名前は、眉を寄せてなつきを見つめる。
「あなた…ヘアメイクの酒井なつきさんね、どういう事かしら?」
冷静な英里の問いに、なつきは小さく頷いた後に樹里を巡る人間関係を語りはじめた。